年末年始は信州のひなび系温泉|旅行記

209:名無しさん@いい湯だな:2009/12/13(日) 13:37:48 ID:RGczypwh

年末年始は長野へ。 一万前後で休前日・トップシーズンでもあまり値段が変わらず、 ひなび系の宿を選択の基準に。…という理由は後付けで、 11月下旬から探し始めたら、みんなそんな感じになってしまったというだけw 角間→七味→霊泉寺。既出の所ばかりですが、帰ってきたらレポしますだ。

325:209:2010/01/02(土) 23:32:44 ID:ZcJJYz5h

●角間温泉・越後屋旅館 (信州のひなび系温泉・その1)

年末年始は信州のひなび系?温泉へ。まずは湯田中渋温泉郷の一つ、角間温泉からスタートです。 こじんまりとした温泉で、観光的な要素はほとんどなし。宿4軒と3つの外湯、他に日帰り温泉が1軒。 それと小さな商店があるだけ。泊まったのは越後屋旅館(2泊)。1泊2食で8,400円+入湯税(150円)。

◆交通 湯田中駅から送迎あり。歩くと40分弱。角間温泉は高台にあるので、行きはずーっと登りになりますが。 ちなみに渋温泉までは徒歩20分くらい。

◆建物・部屋 明治期の木造3階の建物。外観は渋の金具屋にも負けぬくらい素晴らしいです。純和風な建物なのに、 後述する風呂も含め、館内の所々に「ハイカラ」な装飾が施してあるのが面白い。 部屋は2階の八畳+広縁。玄関の真上の眺めのよい部屋。ちょっと建付けが悪かったりしますが、 コタツがとてもよく似合う落ち着くいい部屋です。…ただ、窓も木枠のままなので、換気はバツグンw ファンヒーターではなかなか暖まりません。金庫、冷蔵庫あり。鍵なし。トイレ・洗面所は共同。

◆食事 2食とも1階の別室で一人でいただきました。私は部屋食よりもこのパターンが一番好き。 内容は特筆すべきものはありませんw 6皿くらい。よくある旅館食です。昼は渋温泉でラーメン。

326:名無しさん@いい湯だな:2010/01/02(土) 23:34:03 ID:ZcJJYz5h

◆風呂 内湯×3。以前のレポにもあるように、どの風呂も内鍵を掛けて貸切で利用できます。24時間入浴可。 無色透明、ナトリウム塩化物泉の掛け流しで、ぬるめ~適温。とりたてて個性の強いお湯ではないけれど、 各浴室ごとに趣きが違い、飽きることがありません。

・ローマ風呂 ここはなぜか西洋風の意匠。タイル張り、半円形の窓、円柱…。浴槽内はベンチ状になってますが、 このベンチの曲線は体にフィットして最高に居心地がよい。極上の気分。1~2人程度。

・ヒノキ風呂 浴槽と床がヒノキ。使い込まれたヒノキの柔らかい肌ざわりが心地よい。1~2人程度。

・大浴場 壁と片隅の洗面所に張られた明治期のタイル模様が美しい。ここだけシャワー・カランがあります。 5人は入れるので、逆に一人だとちょっと落ち着かないかも。

タイルや白壁がくすんでいたり、析出物が付着していたりするので、ピカピカというわけではないです。 ヒミツの露天があるようですが、これは現地で確かめてくださいw

・ついでに外湯(大湯・滝の湯・新田の湯) 大湯は目の前、他の2つも30秒とかかりません。いずれも木造の鄙びた湯小屋で脱衣所浴室一体型。 3人も入ればいっぱいの湯舟に熱め~激熱wの源泉が注がれています。宿から鍵を借りて、無料で入れます。 宿泊者は7~21時頃まで使用可とのこと。

夜になると車も通らず、外湯の話し声が聞こえるような静かさ。泊り客も2~3組。 てきぱきと動く女将さんに脱帽。いい宿でした。

327:名無しさん@いい湯だな:2010/01/03(日) 00:13:52 ID:yZNdnP8A

>>209 レポ乙。 越後屋、いい旅館ですよね。 おいらが泊まった時は内湯も相当熱かったですが・・・

坂の上にある源泉地は見ました?

329:名無しさん@いい湯だな:2010/01/03(日) 03:46:20 ID:0O+l6+F+

>>327 温泉街の道路を上っていった所のことでしょうか? それなら見ました。 それとも越後屋の独自源泉のこと? そっちは未確認。 …源泉の温度が高いから基本熱めだと思うんだけど、内湯は今回は適温でした。 熱かったのは外湯の「新田の湯」。多少熱くても肩まで浸かっちゃえばたいがい平気なんだけど、 ここは浸かった後、指先からじわじわと熱さが広がってきて、声を出して湯舟から飛び出してしまった。 女湯の方から笑い声が聞こえてくるしw

333:名無しさん@いい湯だな:2010/01/03(日) 09:32:29 ID:0O+l6+F+

●七味温泉・山王荘 (信州のひなび系温泉・その2)

山田温泉、滝の湯、五色の湯と温泉が続く松川渓谷の最奥が七味温泉。そのまた一番奥の山王荘です。 1泊2食で8,000円+入湯税。ここ数年は団体客も受け入れているらしく、当日も20人程度の団体と同宿。 静かな団体さんだったので、特に問題はありませんでしたが。

◆交通 須坂駅からバスで山田温泉まで(600円)。そこから送迎あり。冬期間は山田温泉~山田牧場間で シャトルバスを運行しているので、それを利用する手もあります。

◆建物・部屋 車を降りたとたんに硫黄のいい香り。2階建ての白い建物。ちょっとくたびれた感は否めませんが、 不快になるほどではないです。部屋は2階の六畳間。窓を開ければ松川渓谷と雪化粧した対岸の山、 サービスとして眼下には野天の男湯が丸見えですw 女湯はよしず掛けしているので見えません。 室内はテレビとテーブルくらい。ここはコタツなし。鍵あり、金庫あり。トイレ・洗面所は共同。

◆食事 団体さんは大広間で、他の客(5人)は中広間での食事でした。一応衝立を置いてくれました。 夕食は10皿程度。イワナの刺身や信州蕎麦。あっさりとして案外美味だった「蕎麦の実雑炊」。 最初をちょっと歯ごたえがあって、後で甘酸っぱさが広がる「りんごの天ぷら」… いずれも定番のメニューらしいですが、値段の割にはがんばってるなあ、という感じ。 量が多かったのか体調不良なのか定かではありませんが、珍しく食べ切れませんでしたw

◆風呂 男女別の内湯+野天風呂。24時間入浴可。お風呂はきれいで、いつ行ってもきちんと整理されていました。 ここは「熱すぎて入れない」というクチコミをよく見かけますが、そのせいか内湯・野天とも常時加水状態。 この日は淡い緑色に濁っていて、透明度20cmくらい。硫黄の匂いが心地よいですが、浴感は案外あっさりしています。 内湯は3.5×1.5mくらい、カランが7つ。内湯から続く野天風呂は、中央に岩を配して20人は入れる大きさ。 屋根掛けもないので開放感は最高です。明け方、粉雪舞う中で入った野天は気持ちよかったな。

七味の他の宿(渓山亭・紅葉館)が一人泊できるかどうかわかりませんが、値段は間違いなく山王荘が安いので、 七味のお湯を楽しむならここで十分かもw

336:名無しさん@いい湯だな:2010/01/03(日) 15:32:08 ID:0O+l6+F+

●霊泉寺温泉・中屋旅館 (信州のひなび系温泉・その3)

年越しは里山の温泉、霊泉寺温泉でした。狭い道の両側に6軒の宿と1軒の共同浴場。 スレのことなど考えw、どこに泊まろうか悩んだのですが、結局中屋旅館を選びました。 以前レポがあった清水屋はお隣さん。2泊、1泊2食で12,600円+暖房料(700円)+入湯税(150円)。

◆交通 上田駅から鹿教湯温泉行きバスで宮沢下車(1,050円)。そこから送迎あり。歩いても20分程度です。

◆部屋 外観から勝手にひなびた部屋を予想していたら、通された別棟は設備こそやや旧式ですが、 控えの間+八畳+広縁の広々とした部屋でした。トイレ(和式)・洗面所付き。 だけど鍵なし、金庫なし、冷蔵庫なし。ここもコタツでぬくぬく。窓も大きくとってあり、 窓の下には霊泉寺川。対岸の雪化粧した清風楼(中屋の別館)の佇まいが美しいです。

◆食事 2食とも部屋食。派手さはなく山のもの・川魚が中心なので、好みが分かれるかもしれません。 7皿程度。量は少なめで、大食漢には物足りないかな。酒の肴にちびちびとやるにはよろしいかと。 若女将が一品一品素材を説明してくれましたが、思い出したメニューだけつれづれに書いてみます。

1日目夕食 鯉の洗い・鯉のうま煮・鮭の煮びたしの酒粕ソースかけ・野菜の煮しめ 2日目朝食 お雑煮・かまぼこ・自家製黒豆・自家製栗きんとん 2日目夕食 虹鱒の素麺揚げ・鯉こく・鯉の刺身・アミタケと菊の花の酢の物・ナスの香草挟み揚げ 3日目朝食 自家製ニシン昆布巻き・ナズナのおひたし・じゃこの佃煮

後は胡桃とかシメジを使った料理が出てきたような…。漬物をはじめ、自家製の品も他にいろいろ。 ほんとうに食事を楽しみたいなら、山菜の出回る春、きのこが出回る秋がいいかもしれません。 2日目の昼食は、おまかせで肉うどんを作ってもらいました。

337:名無しさん@いい湯だな:2010/01/03(日) 15:32:59 ID:0O+l6+F+

◆風呂 男女別の大浴場と貸切風呂×1.源泉はちょっと含有量が足りないので単純泉に区分されていますが、 実際はカルシウム硫酸塩泉(石膏泉)と言ってもいいでしょう。無色透明、36度。

・大浴場 源泉を加温して40度前後でかけ流し。柔らかい肌触りのいいお湯。長湯ができます。 昔は混浴だったのでしょうか、男女の浴槽はつながっていて木板で仕切られています。 ちょっと下が開き過ぎ。あまり仕切りに近づくと、お互い下半身丸見えの状態になりますw 入浴時間は通常7時から22時までですが、これは加温している時間帯で、加温してなくてもよいなら 24時間いつでもどうぞ、とのこと。ぬる湯好きにはそっちのほうが狙い目かも。 大晦日は夜中も加温していたので、今回は入る機会を失ってしまいましたが。

・貸切風呂(笹舟の湯) これに入りたくて中屋さんを選んだようなもの。こちらは源泉がそのままかけ流されています。 本当に笹舟の形をした小さな浴槽。一人で足を伸ばして入るのにはぴったり。体温とほぼ同じなので、 舟の舳先にあたる部分に頭を預けてると、うとうとしてきます。新潟・栃尾又温泉のお湯と同じ感覚。 誰も利用していなかったので、ほぼ独占。この時期は湯舟から出るのにちょっと決心がいりますがw

・共同浴場 旅館の真ん前が共同浴場。今年最初のお風呂はここでした。8人くらいが入れる長方形のお風呂。 こちらは源泉が別なので、旅館に比べると若干熱め。受付のおじさんはコタツで爆睡中。 そっと200円を置いて入浴しました。

ここはペット可なので、ペット連れのお客さんも2組ほど。別棟は満室だったけど、まあ静かなこと。 …ご主人と女将さんはまだ代替わりして日が浅いのかな、ちょっともたつく感もあります。 ともかく「雪の霊泉寺温泉」はよかった。ほんと、周り何にもないけど。