当たりもあれば大ハズレも|旅行記

167:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/14(日) 23:49:52 ID:SziU842k0

熊本県天草弓ヶ浜温泉の湯楽亭、鹿児島吹上温泉のみどり荘、熊本県山川温泉の華柚にそれぞれ一泊の3泊4日旅行をしてきた。 当たりもあれば大ハズレもあった、疲れたのでレポは後日に・・・・・・・

168:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/21(日) 00:31:51 ID:G4ahdUka0

熊本県 天草弓ヶ浜温泉 湯楽亭

温泉好きの間で評判のよい湯楽亭に一人泊してきた。満足感が高く、安心して人に推薦できる。 予約はいつもどおり電話で空室状況、苦手な食材への対応について質問して、受け答えの印象が良く、そのまま宿泊予約した。

◆立地、雰囲気、客室 天草と言っても牛深や下田温泉のような遠くではなく、宇土半島から橋を渡って直ぐの大矢野町の宿で近い、宿から歩いて1,2分で海、というか海水浴場。 ロビーは広々としておりテーブルとソファーが数セット用意され、そのチェアの上では白い飼い猫が寝ていたりする。 客室は余裕の10畳で、十分な洗面とやや狭めのトイレ(もちろんウォシュレットタイプ)がついていて快適。 宴会場があると聞いていたので心配していたが、客室とは反対側なのでカラオケ等の騒音は全く気にならなかった。 不思議だったのが東芝REGZAの液晶TVを備えているのに、映るのが地上アナログだけで、地デジもBSも全く映らなかったこと。

169:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/21(日) 00:38:44 ID:G4ahdUka0

◆浴場、温泉 脱衣所が昔の学校の更衣室というか、下足箱のような形態で、立ち寄りで荷物持った人は困ると思う(外にあったロッカーを使えってことか) 温泉は男女が日替わりだが基本的な作りは同じ、個人的には左側が好みか。 浴場は手前から白湯1、白湯2、赤湯の露天、赤湯の洞窟風呂(これも手前と奥側に別々に考えることも可能)。

(白湯1) 岩風呂風になっていて、2槽に分けて熱湯と温湯としている。 確認してはいないが、成分を濾過して湧かしているのではないかと思った。 湯温も一番高く、入浴感はスッキリ系で、上がり湯にぴったり。カランが3つ。 (白湯2) 個人的にはこれが最も気に入った。広々としており強烈な入浴感がある。鮮度も良い。 とてもじゃないが単純泉とは考えられないくらいに成分が濃く、夕方や夜に入ると底に 成分が沈殿して痛いくらい。 早朝の一番風呂に入ると、湯の表面に成分が薄氷のように張っており、気分は最高。 (露天風呂) 洞窟風呂へのアプローチとなっていて特に景色はない。 当日は雨と強風で湯温が下がっていて長居できる状況ではなかったのが残念。 (洞窟風呂) よくもまあこれをご主人一人で掘ったなあと感心するくらいに大きな洞窟風呂。 予想以上に奥が深くカーブした作りになっている。湯は露天と同じく赤湯だが、当日は やや薄めの色合いだった。 夜は底一面に成分が沈殿しており気をつけて座らないと擦り傷ができそうだから注意が 必要。 欲を言えばもう少し湯の流し込みを多くして鮮度を高めてほしいのと、深めに座ってじ っくり休める場所があればもっと良い。

170:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/21(日) 01:08:11 ID:G4ahdUka0

◆料金 カード使用不可。一人泊だと+2,000円だが休前日のupなし。 電話で予約した際のメモでは、19,050円。 内訳は14,000円(1泊2食)+2,000円(一人加算)+2,000円(伊勢海老のお造り)+900円(消費税)+150円(入湯税)。 手元の領収・明細書を見ると、飲み物を除くと、20,100円。 内訳は19,000円(2食付)+950円+150円(入湯税)で、メモが記憶違いだったのかもしれない。 飲み物は少々高めの設定で、生ビールが700円という案内だが、それに15%のサービス了105円で小計805円に さらに消費税が加わって最終的に生ビールが845円は高い?でも美味かったから3杯も飲んでしまった。

◆夕食 美味すぎてメモするのを忘れたし酔ってしまって全部は覚えていないが、とにかく素材が新鮮で美味極まる料理だった。 部屋食で、最初に小鉢や鍋物が用意され、一人用とは思えないほどの大皿に伊勢海老丸々一尾を含むお造りが出てくる。 どの魚も新鮮で美味く、伊勢海老も甘~くプリプリで最高に美味。豊富な小鉢物を含め食べている途中に大きな黒鯛の塩焼きが出てきてもう腹一杯で超満足。 料理を出してくるタイミングや飲み物の追加を確認しに来るタイミングも良かったし、お米も美味しかった。

◆朝食 広間で食べる。朝から新鮮なお造りが食べられるのも嬉しい。 そして昨夜の伊勢海老を使った汁が豪華で美味だった。 少し離れた席には10人くらいの団体がいて、朝からビール飲んでいた。

171:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/21(日) 02:00:43 ID:G4ahdUka0

◆総評 今回の温泉旅は立ち寄りや観光を極力避け、複数の湯質と複数の風呂を持つ宿で、ゆっくり良質の温泉と美味しい食事を堪能するのが目的だった。 その意味で湯楽亭はぴったりの温泉宿、飽きの来ない温泉、美味すぎる海の幸、癒しの飼い猫で大満足。 部屋も余裕ある造りでゆったりすることができた。 そして宿泊するならわずかな追加料金でプリプリの伊勢海老が食べられるんだから絶対に追加するのを薦める。翌朝の汁まで楽しめる。

174:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/21(日) 21:29:18 ID:RpkmSpQq0

鹿児島県日置市 吹上温泉 みどり荘

湯楽亭と華柚が初めての利用で不安があったので、2泊目には定宿化しつつある吹上温泉みどり荘に宿泊した。 芋焼酎と鹿児島茶のストックが切れ、どうしても鹿児島に行く必要があったことも理由の一つ。 行きつけの店で芋焼酎6銘柄を一升瓶で各1本、鹿児島茶を2パック買ってきた。

◆料金 予約はいつもどおり電話で、プランはお任せしているので不明。カード利用可だがJCBは使えない。 総て税及びサービス料込みで、1泊2食17,850円、生ビール525円、焼酎735円(次の宿では倍の料金設定)、入湯税80円。 今回はお土産にバレンタイン向けのチョコレートビールをもらった。 焼酎は宝山の西酒造をメインに、吹上町や日置市にある地元の蔵からのもので、美味い上に安価だから飲める口なら絶対にお勧めする。

◆立地、雰囲気 初めてこの地を訪れた際には、正直言ってこんな寂しい無名温泉地の奥に、こんな風流な造りの宿があるのかと驚いた。 人の手で作り込まれたことを意識させない木々の配置が素晴らしく、春夏秋冬それぞれの景色を楽しめる。 春の桜、晩秋の紅葉(紅葉を鑑賞しながらの露天風呂は至高の幸福感)は楽しんだので、次は藤の花を愛でながらの藤棚での朝食や早春の梅の季節に訪れたい。

175:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/21(日) 21:34:07 ID:RpkmSpQq0

◆客室 階段を上った上に配置された離れ形式の部屋が3つ(8~10畳)と大きめのサイズの半離れ形式の部屋の2種類があり、一人泊だと階段上の離れになる。 離れからは広縁から素晴らしい庭が一望でき、半離れからは眼前にみどり池の景色を楽しめる。 今回宿泊したのは離れの藤の間で、お気に入りの部屋。3畳くらいの広縁と8畳の和室、ウォシュレットタイプのトイレ、シャワールーム、洗面を備える。 以前との違いはシャープ液晶TVになり、それに伴い鴨居等をいじったような気がした。 藤の間のTVサイズは22インチくらいだと思ったが、他の部屋ではどのサイズかは不明。

◆浴場、温泉 (内湯) 食事処の奥に浴場が配置されており、手前から家族湯、女風呂(内湯)、男風呂(内湯)、家族湯、男性用露天、女性用露天となっている。 内湯は大きな湯船でカランは4つ、組合からの配当湯と自家源泉の混合湯で掛け流し。 人によっては露天よりこっちを好むこともあるくらいで、運がよいと5cm四方くらいの真っ黒な湯の花が舞う黒くて柔らかい硫黄泉。 硫黄臭たっぷりでヌルヌル系の湯で入浴感は高く、飲むと煮卵のような味がする。 配当湯の温度は低いためカランをひねっても最初は温い黒湯しか出てこない。しばらく待てば適温になる。 配当湯の湯量が多くないらしいので仕方ないが、できれば小さな源泉槽もあれば1時間くらいは余裕で楽しめるのになと思う。 (露天) 自家源泉のみの無色透明な硫黄泉、加温加水一切なしの掛け流しで、心地よい硫黄臭と湯の柔らかさに加え景色が良く、昼夜を問わず、入浴している間は至高の気分が保証される。 カランはなくご主人の方針で露天では体や髪を洗うことなく、体に温泉成分を吸収させてほしいとのこと。完全に同意したい。 開放的な造りで、空やみどり池、木々が造る日陰などの風景が良く、晩秋の真っ赤に色づいた紅葉の下での露天の素晴らしさは筆舌に尽くしがたいものがある。

残念なのは立ち寄りを19時まで受け入れているため、地元客のみならず遠方からの立ち寄り客が多いこと。 できれば立ち寄りは16時までにしてCI後は宿泊客だけにしてもらえると、客室数が少ないだけにゆっくり名湯を楽しめるのだが、ご主人が温泉組合の代表だけに難しいかも。 これだけ広大な敷地と美しい庭木、最高の温泉があるんだから改装して、露天風呂付き部屋を1つでも造れば+1万円でも人気が集中すると思う。

176:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/21(日) 21:42:03 ID:RpkmSpQq0

◆夕食 離れは食事処でゆっくりいただくことになる。少々長くなるが、今回の内容は以下のとおり。

食前酒  自家製梅酒

先 附  寄せ湯葉豆腐~クコの実、山葵、旨出し

吸い物  花水晶~梅麩、刻み柚子、銀杏、つる菜

お造り  季節物盛り合わせ

蓋 物  海老葛饅頭~鶯南瓜、海老芋、梅人参、菜の花

焼 物  帆立素焼~合鴨スモーク、胡麻奉書、貝ひも雲丹和え 梅甘露煮、もずく酢、二色パプリカ

揚げ物  薩摩揚げ~キビナゴ、青唐辛子ほか

温 物  黒豚しゃぶしゃぶ~黒豚ロース、黒豚バラ、水菜、白葱、しめじ、エノキ、なめこそば、柚子胡椒

酢の物  海鮮土佐酢ゼリー寄せ~トマト、ライム、白髪葱、シブレット

止 椀  なめこの赤出し

食 事  筍と蟹の釜飯

香の物  盛り合せ

水菓子  林檎、苺

お造りは吹上の浜で揚がった地の魚、料理は味だけでなく見た目も美しい。 黒豚しゃぶしゃぶについては、鹿児島の名店あじもり、いちにいさん等や旅館と比較してもここが一番美味しいと思うし、料理長が替わっても味は逸品のままだ。

敢えて注文をつけるとすれば、以前の料理の方が見た目の盛りつけが華やかでより一層味を引き立てていた。 感覚の慣れという部分を抜きにしても、以前の料理は2万円台後半から3万円台の宿のそれと遜色なく、お得感が半端ではなかった。 自分が知る限り今の料理長は3人目だが、久永料理長の頃の盛りつけの美しさ、華やかさは失わないでいてほしい。 今でも十分美しいのだが、連れを伴って宿泊した際に必ず絶賛されるのがお湯と宿の景色とともに、料理の味と美しさだけに今後が気になる。

◆朝食 天気と季候が良ければ藤棚の下で、そうでなければ食事処でいただく。 3段にまとめられた食器で出てくる。良質の食材で朝から元気が出る。

177:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/21(日) 21:48:54 ID:RpkmSpQq0

◆総評 芋焼酎、黒豚に嵌るきっかけになった宿であり、辛口の知り合いを連れてきても「良い温泉宿!遠いけどまた来たい」と必ず言われる宿。 実際自分に内緒で来ているのも知っており、ごく親しい人や大切な人にだけ自信を持ってお勧めできる宿である。 一人で泊まってよし、連れを伴ってよし(宿泊料を言わなければ豪華宿に招待してもらったと感謝される) 料金プランも1万円台前半から各種あり、今後も利用するのは間違いない。

178:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/21(日) 22:06:55 ID:m4cZ2HguO

レポおつ。 みどり荘はいいよねー 北薩地方はアルカリ硫黄泉と美味しい地焼酎の宝庫

180:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/22(月) 03:10:21 ID:CBCKa2Cl0

熊本県小国町 山川温泉 華柚

車でよく行く宿が鹿児島、熊本南部、長崎など少々遠い地域が多いので、熊本北部あたりに適当な宿がないか温ぱらでチェックしていたところ、この宿を見つけた。 気に入ったのは内湯・露天風呂付き一戸建て離れプラン、休前日のupなしな上に、一人泊でも41,000円と、2名利用時の36,000円に僅か+5,000円で利用可、しかも予約時期に制限なし。 平成20年11月オープンの23坪、掘り炬燵と床暖房、内湯と露天はともに掛け流しで24時間入り放題、冷蔵庫内はビールを含め10本まで無料、LAN接続無料ときてる。 ネットでは希望日に空きなしと出ているので、TEL照会したところ男性スタッフから女将さんに相手が替わった。 残念ながら連休のため、離れを含め風呂付きの部屋に空きはないが、風呂なしの和室についてはキャンセルが出て1室のみ空きが出たとのこと。 風呂なしプランには特別なお得感もないので一瞬迷ったが、この宿は立ち寄りを受け入れていないようなので、宿の雰囲気と状況を確認する意味も含め予約をした。

◆料金 離れプラン以外では休前日+2,000円となり、一泊二食19,000円+消費税850円(別途のサービス料の記載はないから、サ込みと思われる)。 飲み物は生ビールが750円、焼酎は魔王や宝山がメニューに1,400円と記載されていた。

181:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/22(月) 03:15:29 ID:CBCKa2Cl0

◆立地、雰囲気、 騒々しい黒川温泉から近いにも拘わらず、わいた温泉周辺は蕎麦屋がポツポツあるだけで周辺にはお店もなく人里離れた温泉地という印象。 立ち寄り受け入れがないためか、車を駐車させると直ぐに男性スタッフが寄ってきて荷物を受け取りCIすることになる。 旅館は黒川によくある感じで民芸調の雰囲気を出そうとしている。 CIで最初に言われるのは次のとおり。 「夕食は18時、朝食は8時でお願いします、場所は左手の食事処です」 いつも食事時間については、特別な事情や予定がない限り、宿の都合に合わせているので問題はないが、いきなり指定されたのには少々驚いた。 まあ満室みたいだし、一人泊の客については他の客で忙しくない時間帯に済ませてもらいたのだろうなと思った。

◆客室(宿泊当日のiPhoneメモからそのまま転記) アプローチは広く、幅広のバスタオル干しとタオル干しが揃う。 一畳半の板間、右手に約二畳の洗面で鏡も一畳の大きさ、その奥に約一畳のウォシュレット。 はぎの間は八畳の広さの和室に加えて、仕切りなしの書斎が二畳、襖で仕切れる三畳の控えがある。 窓は規格外の大きさで、特に控えの間の窓は一枚が一畳半よりも大きい。 到着時には既に布団が敷かれている。 照明は関節照明を採用しており、天井が高いこともあって心地よい。書斎及び控えには吊り下げ型の丸型蛍光灯?が備わっている。 テレビは26型液晶TVで、日立製、地デジ及びBSデジタルが映る。

◆浴場、温泉 湯は細かな湯の華が舞う無色透明でよく暖まるが、近くの立ち寄り湯で感じられるような硫黄臭はない。 露天は立ち上がればわいた山を望み景色も良いが、何と言うかパンチがない印象。 それでも涼しい風の中、少し熱めの湯に入っていると気分は悪くない。

182:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/22(月) 03:20:04 ID:CBCKa2Cl0

◆夕食 長くなるけど、ここでも内容を書かせてください。

食前酒  柚子カクテル

小 鉢  ホタルイカマリネ、根芋辛子味噌掛け、子持若芽、粕漬け烏賊

吸物替  小国大根つみれ鍋~阿蘇りんどうポークスライス

剣 里  烏賊、帆立、ヨコワ

煮 物  蓮根万十

焼 物  甘鯛うぐいす焼き、岩カキフライ

蒸 物  湯葉蒸し

食 事  赤牛ヒレステーキ、香の物、自家製米あきげしき、赤だし

(以上  料理長 福永寛)

食事は客室内のTELに連絡があり、食事処でとる。鰻の寝床のような狭い小部屋で、天井が低く幅も広くなく、一人でも圧迫感があるので4人だと厳しいかも。 掘り炬燵式だが床には炬燵の発熱灯のようなものがあるだけ、入り口の襖は左右1枚づつ障子紙が開けられ、外からお客の食事の進行具合が確認できるようになっている。 またテーブルにはジョイフルにあるのとそっくりの呼び出しボタンがあり、これでピンポンと鳴らして仲居を呼び出すらしい。

18:02頃に食事処に行った時点で食事処の指定部屋に入った時点で各部屋のほとんどが既に埋まっていたのには驚いた。全員がほぼ同時に食事するのか。 料理も煮物までがすべて並べられているだけでなく、煮物には火が点けられ固形燃料は半分程度消費されていた。

生ビールを頼み、夕食開始。不味いとまでは言わないが、美味くはない。山中の宿や民宿で出る家庭料理とも違う。 上手く表現できないが例えるなら、ちょっと品揃えの多いスーパー(デパ地下ではない)の総菜コーナーの素材を並べたような感じか。 素朴さもなく化学調味料で味を調え、きれいな皿に盛り見かけをそれなりにしたと言うか。 鍋の阿蘇りんどうポークスライスは既に煮詰まっており、固いし甘みもない。

183:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/22(月) 03:26:50 ID:CBCKa2Cl0

◆夕食(つづき) そして何より問題だと思うのが、給仕係(仲居)がこちらの様子を窺っている様子がないこと。途中トイレに行ったが部屋数に比べて給仕係の数が足りていない。 注意して外の様子を確認していたが、18:45に焼き物を持って来るまで誰も食事の進行具合を確認していない、何のための覗き窓なのかな。 また芋焼酎のメニューに、魔王ロック1,400円(魔王の中でも珍しい魔王です)とか宝山ロック1,400円(宝山の中でも珍しい宝山です)と書かれていたので 冷めた焼き物持ってきた際に、「魔王って家で飲むけど、珍しいって何?宝山も飲むけど、どの宝山?」と質問すると、「何ですかね、普通のじゃないですか」との回答。

焼き物持ってきた18:45頃には小鉢を少々残しているだけでほぼ食べ終え、生ビールも残り少ない状況だった。 それから30分して19:15になっても次の料理を持って来る様子もなく、襖を開けても誰の姿もない。 呆れて部屋に戻り湯楽亭で買ったお土産を車に取りに行き海老煎餅を部屋で食べることにした。 宿の外からはちょうど正面から離れ専用の食事処の様子がガラス越しに丸見えで、こっちと同じように手持ち無沙汰な様子が窺えて笑えた。

部屋に戻ると、CIの際に部屋へ案内してくれた男性従業員が部屋に来て、「食事はまだ残っているのですが」と言うのでもういいですと答えると 「赤牛のステーキやおにぎりでも部屋にお持ちしましょうか」と申し出があったが、その気になれなかったので丁重にお断りした。 会話の印象からすると、どうやら自分以外にも同様に食事の途中で居室に戻ってしまう客がいるようであった。

その夜は空腹を海老煎餅とお湯(空腹時にお茶を飲むと眠れなくなる)でお腹を満たし、朝食の白飯をお茶漬けだけ、おかずなしで食べて宿を出ることに決めた。 風呂にも入りたかったが空きっ腹にはきついので諦めて寝ることにした。

◆朝食 焼き鮭他のおかずもあったと思うが、お茶漬けを一膳食べただけで部屋に戻り、これからCOするから会計の準備をするよう連絡し、15分後にCOして宿を出た。

184:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/22(月) 03:31:25 ID:CBCKa2Cl0

◆総評 はっきり申し上げて女将の考える宿の方針、設備に人的サービスが追いついておらず、宿泊料が2万円前後ということを考えると、 他に選択肢はいくらでもありリピートすることは絶対にないと言える残念な宿であった。 特にこの周辺には豊礼の湯など素泊まりでよければコバルトブルーの硫黄泉を持つ宿もあり、お粗末なサービスとお世辞にも美味しいとは言い難い食事を考えると問題が多い。

こういう宿への対応としては自分のように呆れてサービスを放棄するという方策に賛成しない人も多くいると思う。 個人的には前日までの2つの宿が心地よく、ここで文句を言って更に気分を悪くしたくなかったことに加えて 元々は離れに宿泊しようと考えていたことを考えれば、今回の宿泊では2万円ほどをドブに捨てたようなものだとは言え、 離れに宿泊していたと仮定すれば4万円超の料金を支払っていたわけで、逆に2万円分を得したんだと考えることにしたので、この対応になった。

こんなことなら壁湯温泉の福元屋や筋湯の喜安屋に泊まれば楽しい最終日を迎えられただろうとの反省はあるが、これも新規開拓の授業料だったと考えることにした。

185:宿無しさん@予約いっぱい:2010/02/22(月) 03:36:54 ID:CBCKa2Cl0

◆その他 この宿を一人泊ではなく利用を考えている人いるかもしれないので、注意点を述べるとすると、この宿には施設面以外の人的サービスを期待してはだめだと思う。 食事処には少数のおばさんしかおらず、客室サービスを担当する男性従業員は食事処には立ち入れない体制になっているようだ。

食事処の壁は薄く両隣の家族連れの会話が筒抜けだったが、そのお隣は何度もピンポンを押し、「すみませ~ん」と何度も声を掛けていたが対応は遅く 両隣の家族連れが「遅いねぇ、どうしたんかねえ」と話していたので、一人泊でなくても同様の事態が容易に想像できる。

推測するに宿を改装するに当たっては黒川の宿を参考にしたと思われるが、仏造って魂入れずになってしまった印象が強い。

食事処を造るのは、客室に料理の臭いを持ち込まず部屋を汚さない、熱い物を熱いうちに提供し冷たい物を冷たい内に提供するという目的だけでなく、 少人数でも食事の進行具合に臨機応変に対応する狙いもあるはず。 であれば当然食事時間を30分程度差をつけ少人数の給仕係でも対応できるようにするべきだし、実際そうやっている宿が多いと思う。 今の料理内容と味のレベルに加えて、現在の人員配置では到底満足いくサービス提供は無理だと思う。 宿の関係者には機会があれば青森の古遠部温泉に宿泊し、宿が食事時間の指定をする意味を再確認していただきたい。 温泉に恵まれない福岡からの集客を狙っていると思うし、実際引っかかってしまったわけだが、リピート客は多くを望めないだろう。