群馬・山あいの一軒宿|旅行記

159:名無しさん@いい湯だな:2011/12/04(日) 13:55:12.19 ID:iBArPbWt0

年末年始は、冷え込み厳しいけどあまり雪は積もらない?であろう群馬の宿を何軒か。 1泊するごとに高崎駅に戻ってくるという妙なプランになってしまった。

668:名無しさん@いい湯だな:2012/01/03(火) 01:46:28.22 ID:OVGkq/lh0

●群馬・湯の平温泉・松泉閣(山あいの一軒宿・その1)

年末に泊まってきました。1泊2食で13,800円(税込)。予約は「秘湯を守る会」のHPから。 休前日の一人泊は? 「4日以降の予約はゼロ!」とご主人が嘆いていたから、OKかもw 当日は一人旅2人と5人グループの計3組7人でした。過去レポあり。

◆交通 長野原草津口駅からバスで20分ちょっと、「湯の平温泉口」で下車。料金は550円。 草津方面と違い、バスは実質1日3本(10:30,13:30,16:40)しかないので、ご注意。 さて、バス停からは10分ほど歩かねばなりません。車も100mほど下った駐車場までです。 荷物は連絡すれば駐車場にあるリフトで運搬してくれますが、道は整備されているので、 両手がふさがるほどでなければだいじょうぶ。…まず白砂川を目指してひたすら下り、 吊橋を渡ります。川面は所々エメラルドグリーンに染まってきれい。
  • image
下った分だけ上り返して、やっと宿に到着します。

◆館内・部屋 入口には年季の入った「秘湯を守る会」の提灯。女将さんと小さなワンコがお出迎え。 外観は普通の民家のようで、いささかさえない感じですが、館内はきれい。全10室。 部屋は8畳+広縁。洗面所・シャワートイレ付き。冷蔵庫(自動計算式)は多少は物が入ります。 カギあり金庫あり。暖房は空調のみなのでやや不安でしたが、寒い思いはしませんでした。 ただ、廊下等のストーブはつけずじまいだったので、部屋以外はけっこう寒かった。 冬枯れの林の中に佇む一軒宿。道路ははるかに遠く、川面からも離れているのでとても静か。

◆食事 食堂のテーブル席で。合鴨肉のうどんすき、野菜とキノコの天ぷら、ヤマメの塩焼き、 ギンヒカリ(鱒)とコンニャクの刺身、切り干し大根の胡麻和え、山菜のおひたし、デザートにみかん。 量的には十分だし、焼物・揚物は暖かいうちに出てきました。食堂ならこうでなくっちゃね。 朝食は定番メニューの平凡なもの。まあ、セルフのコーヒーが飲めるからいいとするか。 ゆっくりコーヒーのお代わりでもしたかったのですが、5人グループが賑やかで早々に退散。 この人たち電車内でも一緒で、『どこ行くのかなあ、草津でも行ってくれよなあ』と思っていたら、 見事に同宿になってしまいましたw

669:名無しさん@いい湯だな:2012/01/03(火) 01:47:15.34 ID:OVGkq/lh0

◆風呂 男女別の露天と男女別の内湯、それに貸切風呂が一つ。24時間入浴可。湯張り時に加水、以降掛け流し。 源泉は70℃のナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉。無色透明でほのかなタマゴ臭と 何か焦げたような臭いも少し。浴感は、四万のお湯に少しとろみを足したような感じでしょうか。

ここはやっぱり川沿いの露天が売りかなあ。でも、露天までの道のりは不動湯なみに長いですw 館内から70段ほど階段を下り、サンダルに履き替え、さらに延々と続く歩道を下るとやっと到着。 屋根掛けしてある脱衣所の壁を挟んで、手前が男性用、奥が女性用。どちらも岩組みでかなり大きい。 女性は男性露天の脇を通らなければ風呂に行けないので、ご覚悟をw 全般に大らかな造りで、 駐車場から宿へ向かう道からでも露天は見えるし、かなり離れてますが国道からも見えます。 まあ暗くなれば問題ないでしょうが。…浴槽内は適度に温度差があるので、お好きな場所を。 白砂川の川面を眺めるもよし。湯口から離れた岩にもたれるもよし。岩に腰掛けての半身浴もよし。 紅葉の頃はおそらく絶景でしょう。ただ、用意されている網の多さからして、夏は虫さんが、 晩秋は落ち葉さんが大勢入浴するものと思われますw
  • image

    露天その1

  • image

    露天その2

内湯はタイル張り石組みで窓が大きく取られ、なかなかいい気分。カラン・シャワーあり。 露天に比べて引湯距離が長いせいか、露天で感じた匂いはあまりしませんでした。 難点はシャワーがぬるかったこと。おそらく源泉をタンクに溜めて使用しているのだと思われますが、 いつまでたっても熱くならないw
  • image

    内湯

◆いろいろ 足腰の弱い方には不向きw 日帰りは露天のみなので、下って上って下って上って、そりゃ大変。 雪もなく比較的おだやか天候でしたが、夜は氷点下10℃くらいまで下がったとか。

3日から仕事になってしまったので、残りの宿は週末に。

671:名無しさん@いい湯だな:2012/01/03(火) 23:01:39.91 ID:eHkVTflO0

>>668 空から日本を見てみようで紹介されたお宿だ。

673:名無しさん@いい湯だな:2012/01/04(水) 01:36:25.50 ID:ouYP4kDc0

でも、高い。 マイナス5000円で丁度いいくらいだ。 食事はお粗末。風呂は寒い。 鄙びた感じがどこまで作為的なのかおれは知らんが、 パス。

714:名無しさん@いい湯だな:2012/01/08(日) 11:57:05.21 ID:VT7iryOg0

●群馬・藤岡温泉ホテルリゾート(山あいの一軒宿・その2)

群馬県の南部、藤岡市にある温泉ホテルです。名前のイメージとは裏腹に?ド田舎です。 1泊2食で13,200円+入湯税150円(休前日料金)。平日だと1000~2000円ほど安い。

◆交通 前泊の松泉閣から長野原草津口駅へ戻り、混雑する特急草津2号をやり過ごして各停で高崎駅へ。 高崎駅東口から無料送迎(14:00,16:00)があるのでとても便利。約40分ほどで宿に到着。

◆館内・部屋 西上州のなーんにもない山あいの一軒宿。ゴルフ場併設のホテルという位置付けですが、 宿泊客に占めるゴルフ客の割合はさほど多くはないとのこと。全29室。 …スタイリッシュな感じのする7階建ての本館と、本館7階と渡り廊下で繋がった別館の構成。 館内は「古い」とか「鄙びた」という言葉とは無縁な雰囲気。気持ちよく過ごせます。 「ホテル」と銘打っていますが、部屋はすべて和室です。本館の部屋は12畳半と広いので、 一人泊はもれなく別館へ。別館は高台にあるし設備が劣るわけでもないので、特に問題なし。 案内された部屋は6畳+板の間でシャワートイレ・バス・洗面所付き。鍵あり。テレビ、金庫、 冷蔵庫(自動計算式で多少スペース有り)、電気ポット、冷水ポット、加湿器、ドライヤー等々、 一通りそろっています。調度品の置き方がちょっと雑然としているのが、減点対象かな。 窓の向こうは裏山の林。遠くに見えるのはたぶん御荷鉾山。

◆食事 2食とも本館の食事処で。畳にテーブル&椅子の仕様。一部屋に6組程度。テーブルは別だし、 余裕を持った配置なので特別苦になりません。まあ、私が食事場所にこだわりがないだけですが。 鴨肉燻製・むかご等の先付け、マグロ・イカ・こんにゃくの刺身、ヤマメの塩焼き、豚しゃぶ、 海老・ホタテ・野菜の天ぷら、茶碗蒸し、目の前で炊くシメジご飯にキノコ汁。デザートは パインに栗羊羹。間を置いて熱々を持ってきてくれるし、どれもおいしゅうございました。 強いて言えば、早メシなもので、シメジご飯の炊き上がり待ちがやや苦痛でしたw 朝食は重箱に9種のおかずを並べた和食膳。夕食に比べると、やや手抜きの感あり。

715:名無しさん@いい湯だな:2012/01/08(日) 11:57:36.96 ID:VT7iryOg0

◆風呂 19℃の鉱泉を加温加水循環利用。無色透明無臭…。これだけ書くと、おいおい、って感じですが、 ここのお湯はけっこうスゴいのです。湯船に入った瞬間からローションを薄く塗ったような感触。 滑ってお尻の位置がなかなか定まりません。pH9.8のニュルニュルツルツル感はかなりのものであります。 肌を触ると、気持ちいいくらいに手が滑る。関東にもこんなお湯があるのかと少し感激。 お風呂も広く、ゆったりと入浴できます。温泉目当ての方は多くないのか、いつも空いてました。 消毒臭は僅かにあるような気もしますが、私は気になりませんでした。この辺は個人差があるかも。 本館1階に大理石風呂、別館にヒノキ風呂+サウナ。共に男女別。他に貸切露天風呂(有料要予約)×3。 こちらは温泉ではないので、今回は利用しませんでした。
  • image

    ヒノキ風呂

◆いろいろ 客層はさまざま。家族連れから熟年旅行まで。建物もきれいだし、スタッフの対応も良好。 どこかしら垢抜けない感じがするけれど、それが逆に好ましかったりしてw

722:名無しさん@いい湯だな:2012/01/09(月) 01:33:14.18 ID:yK83T7a60

●群馬・霧積温泉・金湯館(山あいの一軒宿・その3)

年越しはやっぱりコタツのある部屋がいい。そんなわけで、行ってきました金湯館。 1泊2食で11,700円(税込)+暖房料。予約は楽天から。一人旅や連泊の人、多かったです。

◆交通 前泊の藤岡温泉ホテルから高崎駅まで送迎してもらい、信越本線で横川駅へ。そこから宿の送迎。 一般車は宿までの乗入れ不可。国道のドライブインか、下のきりづみ館に車を置いての送迎。 仮に車が入れたとしても、きりづみ館から先は相当な悪路。現に翌日、宿の車がスリップして 沢筋に転落寸前だったとか。きりづみ館からは山道を徒歩で向かうという手もあるようです。

◆館内・部屋 標高1,000m。沢筋に建つ金湯館は一日中陽が当たるわけもなく、空気はキリッと冷たい。 玄関前の水車の水路から漏れた水が、氷のオブジェを創りあげています。
  • image
玄関のある旧館は明治期の建屋。土間にストーブ。栃木・北温泉とよく似た雰囲気。 ここは山の宿です。設備等に過剰な期待は抱かないようにしましょうw 部屋は新館一番奥の部屋。冬仕様はコタツにファンヒーター、布団の中には電気アンカ。 新館とはいえ、廊下ギシギシ。窓はサッシだけど、どこからともなく隙間風少々。

◆食事 2食とも部屋食。夕食は…困ったな、書くことがない。メニューが前レポと同じだったからw 前レポの写真から枝豆を差し引いて、大晦日バージョンのお蕎麦を加えれば出来上がり。 天ぷらが冷えてたのが残念ですが、ボリューム満点のけんちん汁には参った。満腹。 朝食は元旦バージョン。納豆・生卵・海苔の三種の神器に、おせち風のおかずとごはん。 さらにボリュームあり過ぎのお雑煮。再度満腹。(※前レポの写真はまとめ参照)
  • image

    朝食


723:名無しさん@いい湯だな:2012/01/09(月) 01:34:00.15 ID:yK83T7a60

◆温泉 男女別の内湯のみ。24時間入浴可。アールを描いた何の変哲もないタイル張りの浴槽ですが、 満たされているお湯は極上のぬる湯です。40℃の無色透明なカルシウム-硫酸塩泉の掛け流し。 霊泉寺の柔らかさと栃尾又のアワ付きを併せ持ったようなお湯。心なしか甘い香りがします。 目を閉じていてもアワ付きの感触はくっきり。振り払った微細なアワが湯面に浮かぶのを確認して 再度目を閉じる。その繰り返し。この時期のぬる湯はどうかな?と思ったのですが、 強制的な換気をしていないせいか、浴室自体が冷えることもなくなかなか快適でした。 それでもやはり30分は入浴していないと出るに出られないw 汗ダラダラの浴感好きな人には不向き。 設備的にはシャワーなし。お湯が出るカランが2~3個といったところでしょうか。

◆ワンコ 宿のワンコは2匹だと思っていましたが、若女将のブログを読むと3匹だと判明。 ・家族の癒し担当?のリッチ(ジャックラッセルテリア) ・熊除け番犬担当のライ(雑種) ・客案内担当?の迷い犬ジョニー(雑種) この写真の犬は「迷い犬ジョニー」でいいのかな?
  • image
道で我々を出迎えてくれた(単にうずくまっていただけかも)のですが。 これ以上近づくと、足が震えだして逃げようとするので首輪も未確認w

726:名無しさん@いい湯だな:2012/01/09(月) 17:22:49.45 ID:LP6BXhgT0

>>723 リッチ(ジャウクラッセルテリア、白に茶色の) スタッフ犬ライ(茶色雑種) 案内役ジョニー(茶色の中型)

729:名無しさん@いい湯だな:2012/01/09(月) 21:39:36.50 ID:vRmre2E70

>>722 寄ると逃げていく怖がり犬がジョニーっすね 帳場に囲われて噛む犬がジャックラッセルテリアだと思う、小型の座敷犬 もう一匹は新入りかもしれない 大旦那から伺ったんだけど、軽井沢で捨てられ山を越えてヨレヨレになって 金湯館に辿り着くのがたまに居るらしい、なんで人慣れしていないのも納得 悲しい過去を持つ犬達が今は金湯館で幸せな日々を送っているのかもしれない