山形県最上郡の湯めぐり|旅行記

126:名無しさん@いい湯だな:2013/01/02(水) 22:15:06.08 ID:J0bGYLKS0

●肘折温泉・西本屋旅館(山形県最上郡の湯めぐり その1)

バスが通るとは信じられないような狭い道筋に、二十数軒の宿が寄り合っている肘折温泉。 西本屋旅館は、共同浴場「上の湯」のはす向かいにある湯治宿の色合いを濃く残している宿です。 今回は楽天から「旅籠プラン」で予約。2泊、1泊2食で7,800円+暖房料735円。

◆交通 通常なら新庄からバス1時間で肘折温泉に到着ですが、春先の土砂崩落で温泉への道は通行止め。 普通車なら迂回路で温泉街まで入れるのですが、大型車両は迂回路への進入不可。 で、国道の仮停留所でバス下車→代行ワゴンで数百m移動→仮設階段を数十段下って… やっと温泉街のはずれに到着。西本屋の若旦那が迎えに来てくれていました。

※12/31に国道からのS字橋が暫定的に完成、1/2からバスも温泉街まで入れるようになったとのこと。 雪解け後に、一部を取り壊して本工事に入るそうですから、そうするとまた迂回路利用になるのかな?

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    開通前日のS字橋。まだ路面が繋がっていない

◆館内・部屋 いかにも湯治宿っぽいシンプルな外観。隣が「秘湯を守る会」の丸屋さんでは分が悪いかw 設備等は古いものの、館内はゴタゴタせずとてもきれいにされています。全20室。 元来が湯治宿なので、各階には小さな炊事場と共用の冷蔵庫。電子レンジ、洗濯機・乾燥機等もあり。 トイレが男女共用なのが今ひとつですが、一部シャワートイレもあるので許してあげましょうw そうそう、全室ではないようですが、無線LANも使えます。

…通された部屋は2階の六畳角部屋。テレビとテーブル、石油ストーブの上には加湿器代わりのヤカン。 布団は隅に折り畳まれているので、後はセルフで。旅籠プランなのでバスタオル・浴衣等は揃っています。 鍵はありません。隣室との仕切りが襖だけの部屋もあるとのことですが、今回はフツーに壁でした。
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    外観。向かって右は丸屋。左はゑびす屋

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    宿の料金表と2階の炊事場


127:名無しさん@いい湯だな:2013/01/02(水) 22:16:08.04 ID:J0bGYLKS0

◆食事 2食とも部屋食。夕食は5時半~6時、朝食は8時頃。下げ膳は廊下に出しておけばOK。 特別な物はありませんが、熱々とまではいかないけれど、それなりに温かい状態で出てきます。 メニューは写真を参照してください。1日目の夕食と2日目の朝食です。イワナのマリネや芋煮は美味。 「ごはん足りなかったらおかわりしてね~」と言われたけど、十分すぎるってw 持ち込み自由なので、お酒は近くの商店で購入。他に、つまみや調味料くらいは肘折で調達できます。 朝市が開催される季節(4~11月)なら、簡単に調理できるものをお膳に加えるのもいいなと思ったりして。
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    夕食

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    朝食

◆風呂 「金魚湯」と「岩風呂」の内湯2ヶ所。昼間は金魚湯が女湯、岩風呂が男湯。夜は入れ替え。24時間可。 掛け流しですが、肘折の源泉は熱いので別口で加水されてほぼ適温になっています。 どちらも5人も入ればいっぱいでしょうか。シャワー・カランあり。シャンプー等備え付け。
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文字通り、はめ込まれた水槽を金魚が泳いでいます。冬場のせいか動きが非常にニブいけどw こちらは組合2号泉使用。緑色というか土色というか、かなり強い濁りと金気臭。やや暖まりよし。
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こちらも文字通り。組合2・3・4号泉の混合。薄い濁りで足元が見えるくらい。同じく金気臭。 金魚湯に比べるとあっさりしています。 …肘折の湯は、色合いからかなり重たい浴感かなと思っていましたが、案外さっぱりした感じでした。 ヒマにまかせて何度も入浴したけれど、そんなに疲れは残らなかったし。 何よりもいつも一人で入浴できたのが最高!w

◆その他 西本屋さんのつかず離れずの接客で、のんびりできた2泊3日でした。肘折も気に入りました。 土砂崩落などで客足は4割近く減っていて、温泉街はひっそりしていましたが、 あまり寂れた感じがしなかったのは、若い人が働く姿を多く見かけたからでしょうかね。

135:名無しさん@いい湯だな:2013/01/03(木) 19:35:40.56 ID:X9dJyFi90

●赤倉温泉・湯守の宿三之亟(山形県最上郡の湯めぐり その2)

年越しはここでした。旧館利用のスタンダードプラン、1泊2食で12,225円。じゃらんから予約。 前日夜からずっと雪。悪天候だとすぐ止まる陸羽東線の状況にヒヤヒヤしながら、新庄から赤倉温泉駅へ。 初めて「リゾートみのり」に乗りましたわ。30分ちょいだけど。駅からは送迎、5分ほどで到着。

◆館内・部屋 玄関・ロビー付近は和ティストのモダンな造り。一歩奥に入れば、ちょっとボロめの昔からある旅館w 部屋は旧館2階の六畳間。写真だときれいに見えますが、畳の上に敷いてあるござが擦り切れていたり、 壁の補修が雑だったりとなかなか。鍵あり、金庫あり、空の冷蔵庫あり。水しか出ないけど洗面台も。 で、旧館はテレビ無し。アンテナ線の端子が残っているので、地デジ切替え時に撤去したのかな。 代わりに無線LAN可(新館は不可みたい)。難点はと言えば、名物の岩風呂までが遠いこと。
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    旧館客室

◆食事 夕食は以前のレポと同様に空き部屋で。個室食事処と言い換えてもいい、か。時間指定で行ったのですが、 しばらく誰も来なくて、食べ始めていいものか少し戸惑いました。…牛しゃぶがメインでしょうか。 そんなにこだわらないけど、少し海産物が多いような。デザートはやっぱり羊羹でしたね。 朝食は大広間で。ロビーで餅つきを行いそれを切り分けて朝食に、ということだったので、8時半過ぎから。 きなこ餅、納豆餅に、雑煮。おまけにごはん。さすがに食いきれんw
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    夕食


136:名無しさん@いい湯だな:2013/01/03(木) 19:36:26.03 ID:X9dJyFi90

◆風呂 岩風呂・露天風呂・ひょうたん風呂の3ヶ所。源泉は約60℃のカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉。 無色透明。状況によって加水で温度調整することもあり、だそうです。

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岩盤をくりぬいて作られた3つの湯舟と湧出口、そして岩肌の壁。その意匠は素晴らしいと思います。 …到着時にすぐ入りに行ったのですが、深湯は温すぎてイマイチ、中湯は熱すぎて足もつけられずw なんだかなあという気持ちでしたが、深夜に行った時には手頃な温度に変わっていました。 深湯は最深140センチ。鉛温泉藤三旅館の白猿の湯と違って、急に深くなるので足元要注意。 岩肌の湯舟は適度な刺激があって、これは気持ちいい。足元湧出もあるということですが、 よくわからなかったなあ。残念なのは高湯(打たせ湯)付近に多く見られる、岩に彫り込まれた落書き。

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屋根がけで全面よしず張りなので、景色は皆無。露天としての評価はゼロだけど、 開放感のある内湯だと思えばなかなかいいですw シャワー・カランもあるし、比較的空いてます。

・ひょうたん風呂 ロビーの近くにある2~3人も入ればいっぱいの風呂。貸切り風呂としてならわかるけど、 これを時間制で男女別にするのはよくわからんw
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    風呂の時間割

◆その他 当日は30人ほどの宿泊客だったでしょうか。子供連れやグループの方もいらっしゃいましたが、 客層がよかったのか?喧騒とは無縁。テレビがないこともあり、とても静かな年越しになりました。 宿自体はあまり期待し過ぎて行くと少し肩透かし、かも。「秘湯を守る会」の宿に時折あるパターンw

138:名無しさん@いい湯だな:2013/01/03(木) 20:07:43.17 ID:cRp7o8qU0

>>136 ひょうたんを区切るのは、女性専用の風呂を常時用意するためでしょう

141:名無しさん@いい湯だな:2013/01/04(金) 05:40:12.19 ID:j9mlmwmHO

三之亟の岩風呂は、基本的に混浴で女性専用時間あり。 脱衣所は男女別だけど、混浴のハードルは高いか。

142:名無しさん@いい湯だな:2013/01/04(金) 11:30:32.38 ID:fgHuQJ5q0

●羽根沢温泉・加登屋旅館(山形県最上郡の湯めぐり その3)

最後は羽根沢温泉へ。3軒の宿(紅葉館、加登屋、松葉荘)があるので、どこにしようか迷いましたが、 「一人でも送迎可」を明記している加登屋さんに。馬刺し付きのスタンダードプラン。1泊2食で9,700円。

◆交通 新庄駅から送迎で30分。村営バス便もないわけではない。でも一日一本しかないのでw、送迎必須です。

◆館内・部屋 かなり大きな宿ですが、本館のみで営業している模様。別館や湯治棟と思しき建物は使用していないようです。 まあ、好みの寂れ具合。通された部屋は2階の角部屋で10畳+広縁。無駄に広いw 畳は焼けているし、もう落ちないような壁の汚れも目立ちますが、住めば都、1時間もすれば快適快適。 冷蔵庫は商品入りで僅かに空きスペース、水だけの洗面台あり、鍵あり。暖房は空調とファンヒーター。 前レポさんの願いが通じたのか?、男性は1階、女性は2階にシャワートイレが1つずつ設置されていました。
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    部屋

◆食事 2食とも部屋食で。時間はある程度融通が効くようです。あまり期待してはいなかったけど、 食事は案外おいしい。松葉荘のレポでも食事は美味だったらしいし、競い合ってレベルが高いのかもw 天ぷら、揚出し豆腐、照り焼き…。料理は温かいうちに出てきたし、たっぷりの馬刺しもグッド。
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    夕食

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    朝食


143:名無しさん@いい湯だな:2013/01/04(金) 11:31:37.14 ID:fgHuQJ5q0

◆風呂 男女別の内湯のみ。浴室棟は八角形の形をしていて、それを男湯女湯でスパっと2分割した感じ。 湯舟もその形に沿って細長く設置されています。20人くらいは入れそうな大きさです。 源泉は47℃のナトリウム・炭酸水素塩-塩化物温泉。僅かに色付きなような気もしますが、ほぼ無色透明。 湯口で適温、湯尻はやや温め。かなりのヌルヌル感とほのかなアブラ臭。少し重めの浴感。 温めにしては浴後の暖まり感も強く、今回廻った中ではいちばんかと。 ところで循環の件ですが、温泉法による表示では「加水なし、加温なし、掛け流し」となっておりました。 湯舟には吸入口(排出口)と思われる個所がありましたが、何度か入浴したけど稼働しているような気配はなかったなあ。 ただ消毒に関しては「使用」の表記が見られます。どの段階での使用かは、ちと不明w

…熱めのお湯が好みの人は、向かいの共同浴場(¥200)へどうぞ。こちらは3人も入ればいっぱいの浴槽に、 加登屋を上回る量のお湯が投入されています。設備は何もないし、かなり熱いので長居はできませんが。 地元の方でも好みがあるようで、加登屋に入浴しに来てる方もちらほらと。
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    風呂

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    奥の建物の1階が共同浴場

◆その他 羽根沢のお湯、なんか気になるお湯になってしまいました。次回は松葉荘に泊って再確認してみたいw

146:名無しさん@いい湯だな:2013/01/04(金) 19:22:17.92 ID:eLXA4Twm0

>>142 驚いた。池の上に建つ宿なんだ。

148:名無しさん@いい湯だな:2013/01/04(金) 20:03:53.93 ID:fgHuQJ5q0

>>146 昔は池だったようだけど、今は沼、いやドブに近いかもw そこまで手を入れる気はもうないような・・・。