私家版深山秘湯の旅|旅行記

395:名無しさん@いい湯だな:2013/04/10(水) 07:45:51.27 ID:Q/1cSTwE0

GW、今年は珍しく早めに日程が決まり、暦に合わせた9連休が確定。 いつもはGW直前に休みを取って、ゆったり温泉のパターンなので、 いいんだか悪いんだかw で、福島の赤湯好山荘、山形の滑川温泉、湯の沢間欠泉と巡ってきます。 連休のはざまを狙ったせいか、すんなりと予約が取れていささか拍子抜け。 電車利用、どこも要送迎(好山荘もまだバス運行前)の深山秘湯。 滑川は再訪だけど、他は初めて。楽しみ。ちゃんとレポしますだ。

720:名無しさん@いい湯だな:2013/04/29(月) 19:11:02.28 ID:6oQ7C+u70

福島・赤湯好山荘。標高1,200m。今年初めてコタツのお世話になりましたw
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    赤湯は温まりよし

これから露天に行こうか思案中。外は寒い。

748:名無しさん@いい湯だな:2013/05/02(木) 15:10:02.40 ID:mKPbXsWw0

●福島・赤湯温泉・好山荘

福島・土湯峠の近辺は、新野地・赤湯・鷲倉・幕川と「秘湯を守る会」の宿が密集しています。 そんな中から一番ボロいw赤湯好山荘をチョイス。2泊、1泊2食で8,550円(税込)。予約は直接電話で。 ネットでは「るるぶ」から予約できます。ここは自炊湯治もやっていて、それだと1泊3,600円。 1泊目は15人ほどの団体さんと同宿でしたが、特に騒々しいこともなし。2泊目は私一人だけの天国。

◆交通 スカイライン循環バスの運行前なので、土湯温泉までバスで行きそこから送迎。30分弱。 最後の数百mは未舗装の悪路。バス運行時でも、土湯温泉からなら送迎してくれるようです(要確認)。 スカイライン循環バスは、今年は5/3~11/4の土日祝日のみ運行(10月は毎日運行)。1日2本。 福島駅から約1時間、新野地温泉・相模屋旅館前で下車し、宿まで徒歩10分弱といったところ。 帰路のバス利用は浄土平での休憩・乗換えがあるので、福島駅まで3時間ほどかかる模様。

◆外観・部屋 赤いトタン屋根の好山荘。重機や資材が無造作に置かれ、パッと見は建設現場の作業員宿舎といった趣き。 平屋の本館と2階建ての新館に分かれています。本館のトイレ無しの部屋のつもりで予約したのですが、 新館のトイレ付き(和式)の部屋を用意してくれました。本来なら4,000円ほど料金が高いのでラッキー。 館内はそれなりにボロいですが、部屋はこざっぱりとしていて案外きれい。十畳+四畳半ほどの板の間。 まだコタツ・ストーブは必需品です。洗面台付き、冷蔵庫あり、金庫あり。部屋鍵は一応ありますが、 「先週まではかかったんだけどねえ」という返事。経年劣化で建付けが悪くなっているらしいw …携帯は、近くにKDDIの無線基地局ができたのでAUは使用可。他は未確認。

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    鷲倉温泉手前からの好山荘全景

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    新館部屋


749:名無しさん@いい湯だな:2013/05/02(木) 15:10:57.55 ID:mKPbXsWw0

◆風呂 男女別の内湯(男湯は+露天)、男女別の露天、貸切露天の3ヶ所。内湯と露天はそれぞれ別源泉で、 両方とも裏山から自然湧出している源泉を引き込んでいます。どの風呂もシャワー・カラン等はありません。

・内湯 名称にもなっている「赤湯」を投入。湯口で透明、浴槽内では黄土色。光の加減では緑がかって見える時も。 香ばしい金気臭。浴感はあっさりしてますが、温まりは抜群。源泉は66℃の単純泉。単純泉恐るべし。 常時加水の掛け流しで基本熱めですが、先客の加水具合によってずいぶん変動あり。特に狭い男湯は。 …男湯は4人入れるかどうかの大きさ。その狭い分を内湯より一回り大きい露天でカバーする形ですが、 この露天、内湯の余り湯も混入されている点がイマイチかなあ。 それに比べて女湯は大きい! 10人入ってもまだ余裕があるような大きさ。湯口と湯尻で温度差があるのもいい。 震災で先代の浴槽が壊れて、新しく作り直したとのこと。女性の方々がうらやましい。 今回は宿泊客一人だったこともあり両方入れましたが、基本的に男湯女湯の入替えはしないようですね。

・露天 建屋から50mほど離れた庭先?にあります。脱衣所代わりのバカでかいタンクが有名。 こちらは「白湯」を投入。49℃の単純硫黄泉。この時期は加水無しでもちょうどいい湯加減。 ほのかな硫化水素臭で微白濁。入浴すると細かい湯華が舞い上がります。 特別景色がいいわけではありませんが、吹き渡る風が気持ちいい。いや、少し肌寒いw

・貸切露天 たぶん宿泊者専用だと思います。宿の人もとりたててアピールしないので、見過ごされてしまうかも。 2階の窓から出て屋根の上を5mほど歩くと、物干し場が似合うような場所に赤い浴槽がポツリと。 ここも「白湯」を投入。テレビのアンテナが立っていたりして風情もへったくれもないみたいですが、 ここはもしかしたら絶好の星見露天風呂ではないかと…。照明は小さな投光器一つだし、宿自体を含め 周囲の明かりは皆無に等しいので。あいにく2日とも夜は曇天模様で、星ひとつ見えやしないw どなたか行く機会があったら必ずレポしてね~。

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    男湯

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    女湯

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    露天

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    貸切露天


750:名無しさん@いい湯だな:2013/05/02(木) 15:11:52.46 ID:mKPbXsWw0

◆食事 2食とも部屋食。お膳でいっぺんに持ってきてくれます。この料金での部屋出しはうれしいかぎり。 ただ、食事目当てで行くような宿ではありません。湯治食が少し豪華になったような感じ。 地の物にこだわりがあるわけでもなく、エビフライやマグロの刺身が出てきたりします。魚も冷めています。 でも、味付けはかなり好みだし、量的にも十分。「ご飯も一緒に持ってきていいよ~」とか言いながら、 2回とも冷蔵庫からビール(大瓶700円)出して、1時間近くかけて食してました。

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    1日目と2日目の夕食

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    2日目の朝食

◆いろいろ 風情があるとは言い難いし、けっして「素晴らしい」宿ではありません。でも、とても「楽しい」宿でした。 野地、新野地、鷲倉あたりは徒歩でも10分足らずだし、車ならもっと行動範囲が広がります。 安くあげてまったりとしたいなら最適。でも、設備がきちんとしてないと…という方には不向き。 ちなみに、看板犬のパグの小次郎くんは人慣れしてますが、あまりナデナデさせてくれませんw

752:名無しさん@いい湯だな:2013/05/02(木) 17:41:12.68 ID:OLz5MSWJ0

乙です 赤湯が単純泉とは知らなかった

840:名無しさん@いい湯だな:2013/05/06(月) 20:56:05.30 ID:lCsi/Lp00

>>748 うん、最後の急坂はバイクだと難儀する、不動湯並み あそこ貸し切り露天なんてあったんだ、知らんかった 内湯は女性用のほうが格段に広いなんてチトずるい

知らない情報をありがとうございます

843:748:2013/05/06(月) 23:00:50.45 ID:wzl++s6w0

>>840 露天は昨年作ったばかりなんだそうです。 あの道は、濡れちゃうと四輪でもタイヤを取られてヒヤッとするとか言ってました。 そんな道をトコトコ歩いて、新野地温泉まで立寄りに行きましたがなw 野天の方は清掃中とかで、内湯しか入れずちょっと残念。 ついでに鷲倉へも歩いて行ったら、当日立寄り中止でトボトボと戻るはめに。

776:名無しさん@いい湯だな:2013/05/04(土) 10:31:02.55 ID:Iadh6mlG0

●山形・滑川温泉・福島屋

私家版深山秘湯の旅、赤湯好山荘の次は2年ぶりの滑川温泉です。前回は自炊棟だったので、 今回は旅籠の方にしてみました。2泊、1泊2食で11,100円(税込)。

◆交通 道路工事のため、現在一般車両の乗入れは不可。峠駅付近の駐車スペースに車を置き、 宿の送迎となります。6月末位までの予定。歩いてくるのは一向に構わないとのことw 電車利用の場合は今まで通り。

◆部屋 旅籠の方も建屋自体はかなり古いです。が、いつもどなたかが掃除しているような印象で、 館内は本当にきれい。黒光りした柱や廊下の床板が美しい。案内された部屋は2階の六畳+広縁。 洗面台、金庫あり、鍵なし。暖房はガスファンヒーター。コードがうねうね伸びているのはご愛嬌w 夕方には湯たんぽを布団の中に入れてくれます。これが就寝時にはちょうどいい具合になるんだな。

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    福島屋外観

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    部屋

◆食事 2食とも部屋食。夕食は18~19時、朝食は7~8時くらいで、ある程度指定ができます。 1日目はカレイの煮付け・ホタテ貝柱の刺身・山菜天ぷら、トロベコ飯等がメイン。 2日目は鯉の甘煮・鯉の洗い・イワナの塩焼き等がメイン。…いくつか例外もありますが、 全体的に味が薄い。上品な味付けという意味ではなく、単に味が薄いw 特に煮物は。 まあ、不満を言うわりにはいつも完食してしまうのですが。下げ膳は廊下へ。

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    夕食

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    朝食


777:名無しさん@いい湯だな:2013/05/04(土) 10:31:51.22 ID:Iadh6mlG0

◆風呂 相変わらずいい! 透明~微白濁、ほのかなタマゴ臭。すぐに肌に馴染んでくるような感覚。 特に混浴内湯は大好き。好きな浴室を選べと言われたら五本の指に入ること確実。

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    混浴内湯

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    混浴露天・岩風呂

◆いろいろ 以前も感じたけど、ここは従業員の方たちの応対がとてもいいので、気持よく過ごせます。 (ホントはシャイであろう)若旦那が、ぶっきらぼうに感じられるのは損な役回りですなw 2日目は、姥湯まで歩いて行ってこようかと思ったけれど、悩んだ末に滑川大滝へ。 まだ残雪が多く、滝下まで行くのは叶いませんでしたが、その美しい水流に暫しウットリ。

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    展望台付近からの滑川大滝

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    宿近くの湿地に咲く水芭蕉

796:名無しさん@いい湯だな:2013/05/05(日) 17:47:41.50 ID:dMOIe/2m0

●山形・広河原温泉・湯ノ沢間欠泉湯の華

日本で唯一の「入れる間欠泉」が売りの温泉です。「ゑびすやだったら入ったぞ」というのはナシにしてw 湯の華、以前は一人泊を受けていなかったような覚えがあります。増築前の部屋数6室の頃の話ですが。 GW4連休の初日に宿泊。1泊2食で13,800円(税込)。予約は「秘湯を守る会」のサイトから。 ちなみに、近辺は熊がよく出没するそうです。当日も車の100mほど前を熊が横切っていったとか。

◆交通 米沢から米坂線で45分、無人の手ノ子駅で下車。そこから送迎してもらいました。宿まで50分程度。 まともな県道(25分)→徐々に道幅が狭くなる町道(10分)→未舗装で離合やや困難な林道(15分)。 そんな感じ。林道は沢筋の低い場所を通っているので、滑川姥湯のような高度感はありませんが、 温泉目当て以外に山菜採り・渓流釣り・狩猟等の利用もあり、対向車はかなり頻繁に来ます。

◆館内・部屋 野湯だった所に宿が建ったのが2005年秋。2010年に増築して、現在の全11室になったとのこと。 そんなわけで館内はまだピカピカ。山奥の秘湯に相応しくない感じw 姥湯に似てますかね。 携帯はすべて×だと思いますが、ロビー付近は無線LAN可。キーはフロントで教えてくれます。 それと、ロビー以外は自室を含めすべて禁煙です。そのうちロビーも禁煙になりそうな雰囲気。 …案内されたのは1階いちばん奥の八畳間。不満などあろうはずがないきれいな部屋ですが、 冬場の雪の重みのためか、障子戸が閉まりにくいなど一部建付けが悪くなっています。TVはBSのみ。 部屋鍵あり。トイレ・洗面所は別。館内のトイレはすべてシャワートイレだと思います。

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    宿外観

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    部屋

◆食事 2食とも大広間で。各部屋ごとに大きめの座卓が用意され、スペースも十分に取ってあるので、 窮屈感はありません。外に衝立が置いてあるのだから、使えばいいのにとちょっと思ったりして。 ここの食事はなかなか美味しいのではないかな。先付けの山菜キノコ尽くし、イワナ刺身、 米沢牛ミニステーキ、ヤマメ塩焼き、山菜天ぷら、身欠きニシンと野菜の煮物、キノコ・鶏肉主体の鍋。 鍋も固形燃料でなくカセットコンロでグツグツ。まあ、刺身の醤油皿がずいぶん経ってから出てきたり、 鍋をほったらかして焦がしてしまう御仁がいたりと、ちょっとバタバタしましたが、味に免じて許すw

798:名無しさん@いい湯だな:2013/05/05(日) 17:48:31.36 ID:dMOIe/2m0

◆風呂 浴室と駐車場の間は廃湯が流されていますが、青森・古遠部温泉と同様に析出物が大量に堆積してます。 ブルトーザーで撤去したばかりのようなのに、すでに一部は千枚田状態。 さてお風呂。男女別の内湯と混浴露天の組合せ。男女別露天もあるようですが、現在は使われていないとか。 泉質はナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉、源泉温度は35℃(最新の分析書では33℃)。 赤湯好山荘とは違った種類の金気臭がわずかに。

・混浴露天 女性はバスタオル巻き可です。茶色く濁り透明度も低いので、入ってしまえばあまり関係ないかな。 間欠泉、通常は10~20分程度の間隔で噴出するのですが、最初の入浴時は40分以上経っても噴出せず、 その間に女性を含め入浴者は増えるばかり。入浴者の間に不思議な連帯感が生まれて、奇妙な感じw 噴出口の上の空気が僅かに揺らぐと噴出開始。高さを変えて数分は続きます。見ててこれが飽きないんだな。 湯は間欠泉から噴き出す分に加温源泉を適宜注ぎ足しています。その加温源泉の湯口そばが特等席。 この時期、湯に浸かっている時はそうでもないですが、湯から出て内湯入口までの5mは震えがきて地獄w 混浴が恥ずかしい人は、内湯の窓からも噴出が見えます。

・内湯 こちらは源泉を加温して掛け流し。笹濁りで適温。混浴露天で冷えた身体を温め直します。 5人入るとかなり狭い感じ。シャワー付きのカランが3つ。ちょっと間隔が狭いな。

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    析出物が大量に堆積しています

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    混浴露天・間欠泉噴出中

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    内湯

◆いろいろ お湯を楽しむという意味ではもう少し暑くなってから。ここは混浴露天命!だから。 真夏はアブが出てくるだろうし、時期選定がむずかしいな。秋口のほうがいいのかしらん。