米沢八湯三連泊|旅行記

019:名無しさん@いい湯だな:2017/09/28(木) 16:15:57.09 ID:ypRk/Tm30.net

先日、米沢八湯のうち3湯に連泊してきたので報告します。 まずは番頭ワンコ「チコ」のいる五色温泉 宗川旅館。 既レポは情報が少ないようなので少し詳しめに。

●五色温泉 宗川旅館

秘湯を守る会会員 電話予約。 コースはステーキなし控えめコースで2食付税込14190円。 平日でなくても1人泊OKのようです。

【環境・部屋】 昼間は上下1本ずつしかない奥羽本線福島-米沢間の列車で板谷駅を下車。 駅の出口から200mくらい離れた自動車道にワゴンで出迎え。 標高850mにある宿までは6kmほど。15分くらいで到着。 山の中腹ではありますが遠くまで見渡せて景色はいい。 宿の外観は純然たる山小屋。 中も相当古びていますが、掃除はきれいにしています。

宿や部屋からは近隣の山々が見渡せてなかなかの景色。 通されたのは「離れ」と呼ばれる部屋。

エントランスが改築されていて綺麗な洗面台とトイレが付いています。 部屋は10畳に小さなテーブルと向かい合う2つのイスが収まる縁側の板の間。 さらに床の間と上り框で合計16畳くらいと広々。 天井がやや低く、上階の音はただ漏れ。

備え付けは空の冷蔵庫と金庫。空気清浄器もあってグッド。 ただし、テレビはありません。 トイレは便座が温まる普通の洋式。 廊下のトイレにはウォシュレットもありました。

板谷の駅に着く列車に合わせてチェックインさせてくれます。 チェックアウトもその時間に合わせてくれます。 昼のうどんかそばを注文(今回はそばで750円)すれば 送迎の12時45分まで部屋が使えることになります。 このそばもなかなかいいお味でした。

部屋に用意されているお茶が普通の煎茶と七福茶という16茶のような味の茶。 七福茶がなかなか旨い(パックでなくちゃんと直接急須に入れるものです)。 いいサービスだと思います。

布団は着いた時には敷いてあって、風呂に入ってゴロゴロするには丁度いいです。 翌日の昼までずっと敷きっぱなしなので、風呂に入っては寝ころび、入っては微睡みを繰り返しました。

020:名無しさん@いい湯だな:2017/09/28(木) 16:17:47.70 ID:ypRk/Tm30.net

【食事】 食事は朝夕ともにロビーの横にある小さな食事処で。

夕食はさすがに米沢、牛肉がメイン。 すき焼きと陶板焼きで量もたっぷり。 いずれも柔らかい肉質で実に美味。山菜や野菜の煮物などいずれもグッド。

朝食も塩じゃけ、温泉卵、のりなどの定番に加えゴマ豆腐やお浸しが2品など万全で味噌汁もうまかった。

夕食時に水をもらったのですが、その水筒をそのまま部屋に持ち帰ってもいいとのこと。 中は冷たい湧水で有難いかぎりです。

【温泉】 自噴自家源泉のかけ流し。 流量は毎分70Lと、4つ湯船はあるが十分。 泉質はナトリウム、カルシウム・炭酸水素塩・塩化物温泉。 成分はそれぞれ208mg、76mg、402mg、165mg。 溶存炭酸ガスが269mg。 全部で1000mg/L程度の成分的にはかろうじての重曹泉の温泉。

掘っ建て小屋のような(失礼!木造で窓の部分はすべて透明のビニールで造ってあります)別棟に男女の露天。 屋根も壁もあって1方向の壁だけがないタイプ。そこからの眺めは素晴らしい。 近く遠くに山並みが望め、広葉樹の林がザワザワと鳴る音を聞きながら入れます。 ここは湯温も40度ちょっととなかなかいい湯加減。 昼から夕方までずっと浸かっていました。 冬季のみ加温だそうです。

一方、玄関を入ったロビーを抜けて少し階段を上ったところに洞窟風呂風の男女の内湯があります。 内湯は湯船が2つに仕切ってあり、湯が流れ込んでいる方が43度弱と熱め。 そこからつながっている流れ出す側の湯船は41度弱くらい。

【感想】 宿では少し年を取った柴犬「チコ」が飼われています。 首輪だけでずっと放し飼い。 チョコチョコ歩き回っては宿の人や客にかまわれ、優しくされています。 大人しくてかわいい。

天気も良く、抜群の眺めでのんびりと湯に浸かれました。 おいしい牛肉もいただき、ワンコに心癒される宿でした。

021:名無しさん@いい湯だな:2017/09/28(木) 17:47:30.00 ID:wu+ujEpZ0.net

五色温泉ってそんなに高かったっけと思ったら1人泊OKのコースがステーキコースのみなんだね。納得。 残りの2湯のレポも楽しみにしてます。てか3湯連泊羨ましい。

023:名無しさん@いい湯だな:2017/09/28(木) 18:04:25.99 ID:l6gCW6XB0.net

宗川もレイトチェックアウトあるんだね。 JR利用の場合は、滑川・姥湯と状況は同じだから当たり前かw

033:名無しさん@いい湯だな:2017/09/29(金) 06:02:23.47 ID:m6ELFAPI0.net

>>19 姥湯や滑川の遅出は千円くらいだと思ったが、 そこそこうまい?蕎麦を頼めばお昼過ぎまで滞在できるのはいいね。 てか、奥羽本線は上り下りとも8時半の次は13時過ぎまで列車がないというのがw

039:名無しさん@いい湯だな:2017/09/29(金) 18:49:51.08 ID:yM6a4O7a0.net

大平(おおだいら)温泉。 既レポが結構ありますので、追加情報と感想だけ。

●大平温泉 滝見屋

秘湯を守る会会員 守る会のネット予約 2食付税込15054円。

【環境・部屋】 噂にたがわぬ深山幽谷の地。軽ワゴンで米沢駅で出迎え。 何かの情報で宿の出迎えなら橋を渡る手前まで送ってくれるとあったのですが、実際は駐車場のすぐ向こうで下されます。 携帯は圏外ですが、駐車場までくればドコモはつながります。

まだ9月の上旬(来訪時)とはいえ、さすがに標高1050m、窓を開けていると寒いくらい。 窓からの景色はさすがに渓流を臨めて素晴らしいです。向かいの山が迫っていて、群馬の川古のような開放感がないところがやや難か、と感じました。

【食事】 お金が続かないので、ステーキなしのコースにしたら焼き魚と芋煮のやや寂しい夕餉となりました。 そのため、特に書き加えることはありません。すみません。 朝のコーヒーサービスあります。

【温泉】 内湯は3人入ればいっぱいの湯で滝は見えるが、入る気にはなれない44.5度。 貸し切りの露天も43.5度と私には熱すぎました。 結局男性用露天の42度弱(朝は39.5度まで下がってました)が私にはかろうじて浸かれる限界の湯船。 泉質は硫酸イオンが660mgという芒硝泉。 ここも成分総量でようやく1000mg超えというレベル。 溶存成分に0.7mgとわずかに硫化水素があり、そのせいで硫黄の匂いが微かに感じられるのでしょう。 湧出量は380L/分と多いが、源泉が70度と高温のため、実際に湯船に注げるのは内湯35L/分、露天50L/分と少な目。 このため温泉評価も内湯は続きなのに新湯投入量のみ4点(あのサイコロのやつ)でした。

【感想】 宿自体も建物は悪くないし部屋は普請がしてあってきれい。

米沢駅までの迎えはあるが朝は早めの出発。 エアコンがないのは高地だから当然としてもテレビはおろか金庫も冷蔵庫もなく、お茶はパックでトイレも男女共同で廊下のみ。 露天のロケーションは確かにいいです。小さな滝と切り立った渓谷。 岩肌が見えるそそり立つ崖も景色としては素晴らしいです。 ただ、姥湯の壮大さはなく、青荷のように目の前の雄大な滝でもないので、送迎車で同乗した男性が「どうしても再訪したかった」という宿のようには思えませんでした。ごめんなさい。 こういう環境が好きな方にしかおススメできないのかナ、という感じです。 むしろ後から到着したカップルのように登山の縦走の途中に立ち寄るのに好都合の温泉、という気がします。

094:名無しさん@いい湯だな:2017/10/02(月) 13:04:20.29 ID:wbHNgpti0.net

最後は新高湯温泉。 こちらも既レポが結構ありますので、追加情報と感想だけ。

●新高湯温泉 吾妻屋旅館

秘湯を守る会会員 電話予約 ステーキのないコース(昼に市内で食べました)で2食付税込13110円。

【環境・部屋】 バスで白布温泉を過ぎて上っていくとロープウェーの乗り場が終点(米沢から970円)。 ワゴン車の出迎えが待っていて、坂道を上ればほどなくロッジ風の宿です、 標高1126m(宿では「いいふろ」の宿と称しています)ですので涼しいを通り越して肌寒いです。

部屋にはテレビ、金庫はあるが冷蔵庫はなし。 冷たい水も用意されていて、ロビーでは山の水やインスタントだがコーヒーも楽しめます。 部屋の窓から白布の谷あいと遠く山々が望めます。夜は星がきれいでした。

【食事】 夕食は部屋出し。随分と人気の宿のようで、日曜なのにたくさんの宿泊客が泊まっていました。 部屋出しはたいへんだろうと思うのですが、落ち着いて食べられてよかったです。 ご飯はつやはないがほくほく。 料理はメインが米沢牛の陶板焼き。 宗川温泉のようないい肉ではありませんでしたが、十分なおいしさ。 ほかは山ウドの胡麻和えやわらびのお浸し。 味噌汁も山菜たっぷりで山の宿の雰囲気を醸し出していて私的には十分満足でした。

【温泉】 湯は大平と同じカルシウム・硫酸塩泉。硫酸が770mgとやや多いが泉質はよく似ています。 宿の人に聞いたら、距離も近いので同質の湯脈なのでは、とのこと。肌触りもよく似ています。 ただ、硫化水素の溶存はないので硫黄臭はしません。 木造の内湯のほかに展望風呂、滝見風呂、小さな木のくりぬき風呂。 同様に少し大きなくりぬきの露天風呂、さらには女性専用の洞窟風呂があり、湯船は実に多彩。 ただ、季節が夏に近かったせいでしょうか、以前の冬季のレポと反して、 昼から夕方はどの湯も43度以上とゆっくり浸かれる風呂はありません。 仕方ないので栗の根の湯というところの一人風呂に水をうめて入っていました。 ここだけは水が引いてあり、うめることができます。 朝になると気温とともに2度ずつくらい温度は下がっていたので、他の湯船にも浸かれました。 ほかの季節なら良かったのかもしれません。

なお、外の露天風呂は夕方から八時くらいまで女性時間が設けてあります。 この間は男性は玄関から外へ出られません。ご注意を。

【感想】 宿の人たちの感じも良く、ロケーションからは、なるほど人気の宿なはずだ、と感じさせられました。 似たような質の湯なら、私もこちらの宿に再訪したいと感じました。

095:名無しさん@いい湯だな:2017/10/02(月) 16:44:07.42 ID:jhpa/in10.net

>>94 レポ乙です 休前日宿泊でバスだと、帰りの山交路線バス10:10が平日のみなので、09:20になるのが残念 でも、おっちゃん達の接客も素朴で良い宿と思う

096:名無しさん@いい湯だな:2017/10/02(月) 19:00:16.43 ID:xeVwYe2h0.net

>>94 レポ乙 吾妻屋旅館の芋煮食いに行きてー でも中部地区なので、米沢遠すぎる