801:名無しさん@いい湯だな:2010/11/09(火) 23:16:09 ID:XSn1pFw00
かみのやま温泉の山城屋が閉めてたorz
木造3階建てで建物やら家具やら小物に風情があって、
しかも源泉かけ流しで飯も美味しく、
5室しかないのに一人旅でも二間続きに泊めてくれて
しかも1万円台前半で
親切でアットホームなめっちゃいい宿だったのに
誰か経営引き継がないかなあ……斉藤茂吉ゆかりのあの建物は本当にもったいない。
それにしてもここ2~3年、いい老舗宿がどんどん閉館するね…
186:1 ◆0NU3DOXTfw:2008/08/10(日) 11:17:45 ID:F18EPKR6
ちょっと前に山形に旅したときに泊まった。季節は早春(というか山形的には冬)
山形県 上山(かみのやま)温泉 山城屋旅館
城下町で温泉街の上山温泉でも、静かな住宅街のあたりにある庭園に囲まれた宿。
木造三階建てながら4~5組しか客を泊めていない。
米沢・山形近くの立地と源泉かけ流し、それと1万円台前半の宿泊料金で選んだ。
斎藤茂吉ゆかりの宿だとかで、古い木造の館内は飴色に磨きたてられた廊下や階段・柱など
ゆかしい風情がただよっている。
私が泊まったのは3階の二間続きの部屋で、とにかく広かった。
3階だというのに芝生の庭に面していたのが今考えても謎だが、とにかく面していた。
あたりは坂道も多かったので、複雑なつくりなのかもしれない。
部屋はとにかく趣があると思った。
床の間の上の小さなふすまに貼ってある花札のような柄の
古い錦紙(でいいのかな?)の古び具合といい、
庭を見下ろす縁側の磨きあげられ方といい。
ステンドグラスのランプや流水柄が刻んであった素朴な木のくず箱など小物も風流だった。
すでにふとんが敷いてあったと思う(うろ覚え)
ただ、視覚的にはたいへんゆかしい風情にあふれていたものの、トイレも洗面も共同だから
使うたびに部屋から出ないといけないのは面倒だった。
このあたりコンタクトの人や頻尿ぎみの人、お酒を飲みすぎてしまう人には問題かもしれない。
ただ、共同のトイレや洗面もタイル張りに幾何学模様の地紋ガラスと、
これまたレトロな雰囲気。
和式トイレにいたっては、ポルトガルのアズレージョみたいなタイルが床にはめこまれていて
(ブルー~エメラルドで色合いは統一。飴色の柱や扉と絶妙のコントラストだった)
使いもしないのに写真に撮ってしまったほどだ。
私が泊まったときは洋式トイレにウォシュレットはついていなかった。
187:名無しさん@いい湯だな:2008/08/10(日) 11:19:37 ID:F18EPKR6
温泉もタイル張りで、男女別の内湯が1つずつ。
それほど広くないが、なにせ客が少ないので
(その日は平日というのもあって、客は私のほかには家族連れが1組だけだった)
つねに貸切状態だった。
源泉かけ流し、加水もしないという温泉はかなり熱めで、
猫肌な自分はあまり長時間浸かれなかった。
無色透明ながら、独特の濃度がある感じの肌がキュッキュッとすべるように感じるよい湯だった。
残ってる成分表の画像を見ると
源泉温度64度、
ナトリウム、カルシウム、塩化物硫酸塩温泉、PH7.6、
溶存物質2553mgということだ。
188:名無しさん@いい湯だな:2008/08/10(日) 11:20:19 ID:F18EPKR6
食事は朝夕とも1階の広間にて。
4組ほどが一度に食事をできるようになっている。
隣り合う座卓は衝立で仕切ってはあるが、
私の席が入口の近くだった上に、私のあとに食事をはじめた家族連れが奥のほうだったので、
入ってきたときに上から見下ろされるようでちょっと落ち着かなかったorz
このあたり、座席の割り振りに改善がほしいところだ。
(出ていくときはすっと出ていけたのだが)
料理は、宿泊料金から期待していなかったのだが、
米沢牛のすき焼きが出てちょっと豪華だった。
他にはホタテのグラタンや、カニの酢の物や
山形の人が好んで食べる庭木
(名前忘れたwケンミンショーでやってた・ちょっぴり苦い)のおひたしやら
があり、出来たてを持ってきてくれるので、
一生懸命食べていたら、けっこうな量があった。
料理はとても美味しかったのだが、奥に陣取った子連れ客がかなりうるさくて
子供がこっちの席まで遊びに来る始末。
親もこっちが女性なせいか、相手してもらえる(あわよくば子守してもらえるとか?)
と思っているのか、まったく注意しない。
だが、私のほうはその前日まで徹夜連続仕事で精神的にぱっつんぱっつんで、
言葉が通じない幼児の相手をする精神的ゆとりはなかった。
早くガキから逃げたくて必死で早食いしたのがかなり残念だった。
まあ、泊まり合わせが悪かったのだろう。
旅の終わりのほうだったら、もうちょっとあやしたり相手してやれたんだろうが……w
女一人旅だと、こういうこともたまにある。
189:名無しさん@いい湯だな:2008/08/10(日) 11:22:51 ID:4OoTmdww
朝飯も同じ場所だったがゆっくりめにいったので例の家族連れと一緒にはならなかった。
メニューは湯豆腐や納豆、たまごやきやお浸し、煮もの。
変わったところで味噌汁のかわりに具だくさんの粕汁が出てきた。
冬野菜が柔らかく煮えてて美味しかったが、みそ汁の3倍腹にたまる気がした。
食後は勧められて斎藤茂吉の資料室に案内してもらう。
宿の人は適度にほっといてくれながらも、要所要所で親切だったように思う。
宿をチェックアウトした後は少しだけあたりを散策したのだが、
荷物も気持ちよく預かってくれたし。
ビール代含めて1万4000円くらいで、まずまずの値ごろ感だった。
このあと、銀山温泉の永澤平八、鳴子温泉のゆさやに泊まったがそれはまたのちほど。