広島県湯めぐり|旅行記

825:前スレの805@神戸:2007/09/08(土) 02:21:08 ID:H4YRxMok

来月の三連休は広島県湯めぐり。沸かしのラジウム泉の宝庫のイメージが 強いが、中にはお湯のいいところもある。 格安宿で有名な千代田温泉と、中国山地の奥深い所にある比婆山温泉に 宿泊予定。

950:前スレの805@神戸:2007/10/13(土) 12:55:37 ID:G9GBsdPE

広島県湯めぐりレポ

千代田温泉「千代田温泉」 1泊2食冷酒1本 3715円 10月6日宿泊

【建物・部屋】 千代田ICの近くにあり、広島市中心からでも高速を使えば一時間以内で 到着することが出来る。田園地帯にある昔ながらの一軒宿鉱泉で、格安宿 としても温泉ファンの間では有名。17時過ぎにチェックインし、館内に 入るとフロントの周りにはレトロと言うか、昭和の時代が止まった様な 感じであった。駄菓子などが所狭しと売られていて、湯上りにはうってつけの 瓶入りコーヒー牛乳、ジュースもある。ちなみにコーヒー牛乳は1本80円。 雰囲気を味わいながら、2階に上がり部屋に入る。既に布団が敷かれており、 六畳か八畳か忘れたが、机が置かれていなかったので、何だかちょんの間の 一室の様だなと思ってしまった。ちなみに浴衣は別料金になるが、料金を考えたら 当然だろう。部屋に鍵はあり、チェックイン時にフロントで貰う。

【食事】 朝夕とも一階の食堂で。共に一汁一菜が基本で、足りなければ客が追加で注文する という湯治宿らしい理想的なシステム。これなら食べ残しもないし、他ではしばしば 経験する食べ残しがもったいないからと、最後の方は胃袋に入れるのが目的になって しまうという事も無い。夕食は、ご飯に漬物、肉じゃが、酢の物だけでお造りと 冷酒1本を追加。朝食はご飯に漬物、海苔に味噌汁。

951:前スレの805@神戸:2007/10/13(土) 13:21:44 ID:G9GBsdPE

【温泉】 温泉は18℃の単純弱放射能冷鉱泉の加温循環。広島県ではこの手の泉質が やたら多くて温泉マニアの間では「広島県=温泉貧弱県」が常識で、大半は 無色透明だが、ここのお湯は褐色で「赤湯」と呼ばれている。温めに設定 されておりゆっくり浸かることが出来るが、やや塩素臭も気になるレベル。 他に白湯のジェットバスやサウナ、水風呂もあるがこれらは例によってパス。 夜の入浴は21時までであったが、それを知らずに部屋で酔いが来てゴロゴロ していたので21時過ぎに風呂に行ったら既に清掃中だった。よって朝一回 だけの入浴になってしまった。ちなみに浴室は近年改築されたのか清潔で綺麗だが、 脱衣場での喫煙を許しているのはいただけない。

【トータル】 一人客から数人のグループ、工事関係者や当日は小学生野球チームと引率者の団体客も 泊まっており、なかなか賑やかだった。ちなみに廊下を挟んだ向かい側の部屋のグループは 五時過ぎにチェックアウトした様子で、それで目が覚めた。高速のインターに 近い交通の便の良さ、格安宿としても結構有名な存在なのかも知れない。今までに泊まった 温泉宿の中では最安値だが、チェックアウト時に値段を聞いて改めて値段に驚いてしまった。 勿論コストパフォーマンスは最高である。広島県北部の観光の拠点としてもいいだろう。

953:前スレの805@神戸:2007/10/13(土) 19:44:00 ID:G9GBsdPE

比婆山温泉「熊野湯旅館」 1泊2食冷酒1本 7600円 10月7日宿泊

【部屋・建物】 島根県境に近い庄原市西城に位置する。国道314号線沿いにあり、あたりには 何も無い。立地条件といい、素朴で派手さの無い建物といい山奥の一軒宿温泉とは こういうものだと思わせる。すぐ近くにはJR木次線も走っているが、線路は 見えない所にあるのか、窓から列車を眺められるかなと思ってたが、無理だった。 もっとも木次線自体、超ローカル線(この区間は一日上下6本/日)なので滅多に 列車は来ない。案内された部屋は2階の六畳の和室で、トイレ洗面は共通。山奥の 宿なので、部屋に虫が現れるのは仕方ないだろう。ちなみにカメムシが二匹出没し、 指で弾いてあぼーんした。8月泊まった長野県の温泉ではひっきりなしに部屋に羽蟻 の様な虫が現れ、退治が大変だった。とにかく人里離れた山奥で、ここで一夜を過ごす のかと思うと、旅の醍醐味を感じざるを得なかった。

【食事】 朝夕とも一階の食堂で。まさに民宿の食堂と感じ。夕食は地元の比婆牛と思われる 牛肉と野菜のすき焼きがあって美味しかった。他には鮎の塩焼き、山菜など。 温泉旅館定番のお造り(甘エビとサーモン)もあるが、ボリュームもそこそこで 千代田温泉をチェックアウトして以来、温泉めぐりばかりしていたこともあって、 食が進んだ。飲み物は食堂に冷蔵庫があるが、嫌いなビールしかなかったのでコップに 冷酒を入れてもらった。朝はご飯に味噌汁、焼き鮭に目玉焼き、漬物や梅干が付く といった温泉旅館の標準的な和定食。

954:前スレの805@神戸:2007/10/13(土) 20:30:39 ID:G9GBsdPE

【温泉】 3~4人が入浴できる岩風呂と普通のタイルの浴槽とがあり、適当に男女が 入れ替わるので両方入ることが出来た。露天風呂は無いが、必要がないと言える。 25.5℃のアルカリ性単純泉を沸かしているが、広島県では大変貴重な非循環の 掛け流し風呂。浴槽に温泉蛇口があり、熱ければ水をいれ、温ければお湯を入れる。 ほんのり香る温泉臭が都会との距離を感じさせてくれる。ポリタンクにお湯を 汲みに来ていた人もいたが、ここでは洗い場のカランも源泉のようだ。夕食前、 夕食後、朝食前、朝食後の計4回入浴し、山間のいで湯を堪能した。

【トータル】 宿泊した夜は、寒冷前線の通過でまとまった量の雨が降り、深夜雨の音で目が覚めた。 カーテンから外を見てみると、通行の殆ど無い濡れた国道を照明が照らしていた。 朝、自宅にいる気分で目を覚ます。そして次の瞬間に旅に出ていることに気が付く。 当日は他に2~3人の夫婦やグループが3組泊まっていた。温泉も良かったし、 山奥の一軒宿で仕事のことなど忘れ、日常生活からの脱却を堪能満喫したのは 言うまでも無い。保養やお湯を求める人にもいいだろうし、備後落合駅までなら 送迎もしてくれるようなので、鉄道旅行にもいいなと思った。

955:前スレの805@神戸:2007/10/13(土) 20:46:44 ID:G9GBsdPE

旅行の行程だが、 始発の新幹線で福山~福塩線で三次到着。レンタカー借りて湯めぐり開始。 高宮温泉「たかみや湯の森」 おおあさ鳴滝露天温泉「おおあさ鳴滝露天温泉」 田原温泉「田原温泉5000年風呂」 龍頭温泉「豊平どんぐり村」 千代田温泉「千代田温泉」(宿泊)翌朝8:50チェックアウト 千代田養老温泉「青葉旅館」 美土里温泉「神楽門前湯治村」 君田温泉「森の泉」 鮎の里くちわ温泉「鮎の里公園」 庄原さくら温泉「かんぽの郷 庄原」 鉄道ファンに人気の高い備後落合へ 比婆山温泉「熊野湯旅館」(宿泊) 翌朝9:45チェックアウト ひばごん郷温泉「道後山高原荘 すずらんの湯」 備後矢野温泉「あやめ荘」 香遊温泉「せら香遊ランド」 尾道ふれあいの里温泉「尾道ふれあいの里」 尾道養老温泉「養老温泉本館」

そして福山でレンタカー返却し、新幹線で帰宅。走行距離は400キロ越えた。