325:209:2010/01/02(土) 23:32:44 ID:ZcJJYz5h
●角間温泉・越後屋旅館 (信州のひなび系温泉・その1) 年末年始は信州のひなび系?温泉へ。まずは湯田中渋温泉郷の一つ、角間温泉からスタートです。こじんまりとした温泉で、観光的な要素はほとんどなし。 宿4軒と3つの外湯、他に日帰り温泉が1軒。それと小さな商店があるだけ。泊まったのは越後屋旅館(2泊)。1泊2食で8,400円+入湯税(150円)。 ◆交通 湯田中駅から送迎あり。歩くと40分弱。角間温泉は高台にあるので、行きはずーっと登りになりますが。ちなみに渋温泉までは徒歩20分くらい。 ◆建物・部屋 明治期の木造3階の建物。外観は渋の金具屋にも負けぬくらい素晴らしいです。純和風な建物なのに、後述する風呂も含め、館内の所々に「ハイカラ」な装飾が施してあるのが面白い。 部屋は2階の八畳+広縁。玄関の真上の眺めのよい部屋。ちょっと建付けが悪かったりしますが、コタツがとてもよく似合う落ち着くいい部屋です。 …ただ、窓も木枠のままなので、換気はバツグンw ファンヒーターではなかなか暖まりません。金庫、冷蔵庫あり。鍵なし。トイレ・洗面所は共同。 ◆食事 2食とも1階の別室で一人でいただきました。私は部屋食よりもこのパターンが一番好き。 内容は特筆すべきものはありませんw 6皿くらい。よくある旅館食です。昼は渋温泉でラーメン。326:名無しさん@いい湯だな:2010/01/02(土) 23:34:03 ID:ZcJJYz5h
◆風呂 内湯×3。以前のレポにもあるように、どの風呂も内鍵を掛けて貸切で利用できます。24時間入浴可。 無色透明、ナトリウム塩化物泉の掛け流しで、ぬるめ~適温。とりたてて個性の強いお湯ではないけれど、各浴室ごとに趣きが違い、飽きることがありません。 ・ローマ風呂 ここはなぜか西洋風の意匠。タイル張り、半円形の窓、円柱…。浴槽内はベンチ状になってますが、このベンチの曲線は体にフィットして最高に居心地がよい。極上の気分。1~2人程度。 ・ヒノキ風呂 浴槽と床がヒノキ。使い込まれたヒノキの柔らかい肌ざわりが心地よい。1~2人程度。 ・大浴場 壁と片隅の洗面所に張られた明治期のタイル模様が美しい。ここだけシャワー・カランがあります。5人は入れるので、逆に一人だとちょっと落ち着かないかも。 タイルや白壁がくすんでいたり、析出物が付着していたりするので、ピカピカというわけではないです。ヒミツの露天があるようですが、これは現地で確かめてくださいw ・ついでに外湯(大湯・滝の湯・新田の湯) 大湯は目の前、他の2つも30秒とかかりません。いずれも木造の鄙びた湯小屋で脱衣所浴室一体型。3人も入ればいっぱいの湯舟に熱め~激熱wの源泉が注がれています。宿から鍵を借りて、無料で入れます。宿泊者は7~21時頃まで使用可とのこと。 夜になると車も通らず、外湯の話し声が聞こえるような静かさ。泊り客も2~3組。 てきぱきと動く女将さんに脱帽。いい宿でした。327:名無しさん@いい湯だな:2010/01/03(日) 00:13:52 ID:yZNdnP8A
>>209 レポ乙。 越後屋、いい旅館ですよね。 おいらが泊まった時は内湯も相当熱かったですが・・・ 坂の上にある源泉地は見ました?329:名無しさん@いい湯だな:2010/01/03(日) 03:46:20 ID:0O+l6+F+
>>327 温泉街の道路を上っていった所のことでしょうか? それなら見ました。 それとも越後屋の独自源泉のこと? そっちは未確認。 …源泉の温度が高いから基本熱めだと思うんだけど、内湯は今回は適温でした。 熱かったのは外湯の「新田の湯」。多少熱くても肩まで浸かっちゃえばたいがい平気なんだけど、 ここは浸かった後、指先からじわじわと熱さが広がってきて、声を出して湯舟から飛び出してしまった。 女湯の方から笑い声が聞こえてくるしw333:名無しさん@いい湯だな:2010/01/03(日) 09:32:29 ID:0O+l6+F+
●七味温泉・山王荘 (信州のひなび系温泉・その2) 山田温泉、滝の湯、五色の湯と温泉が続く松川渓谷の最奥が七味温泉。そのまた一番奥の山王荘です。1泊2食で8,000円+入湯税。 ここ数年は団体客も受け入れているらしく、当日も20人程度の団体と同宿。静かな団体さんだったので、特に問題はありませんでしたが。 ◆交通 須坂駅からバスで山田温泉まで(600円)。そこから送迎あり。冬期間は山田温泉~山田牧場間でシャトルバスを運行しているので、それを利用する手もあります。 ◆建物・部屋 車を降りたとたんに硫黄のいい香り。2階建ての白い建物。ちょっとくたびれた感は否めませんが、不快になるほどではないです。 部屋は2階の六畳間。窓を開ければ松川渓谷と雪化粧した対岸の山、サービスとして眼下には野天の男湯が丸見えですw 女湯はよしず掛けしているので見えません。 室内はテレビとテーブルくらい。ここはコタツなし。鍵あり、金庫あり。トイレ・洗面所は共同。 ◆食事 団体さんは大広間で、他の客(5人)は中広間での食事でした。一応衝立を置いてくれました。 夕食は10皿程度。イワナの刺身や信州蕎麦。あっさりとして案外美味だった「蕎麦の実雑炊」。最初をちょっと歯ごたえがあって、後で甘酸っぱさが広がる「りんごの天ぷら」… いずれも定番のメニューらしいですが、値段の割にはがんばってるなあ、という感じ。 量が多かったのか体調不良なのか定かではありませんが、珍しく食べ切れませんでしたw ◆風呂 男女別の内湯+野天風呂。24時間入浴可。お風呂はきれいで、いつ行ってもきちんと整理されていました。ここは「熱すぎて入れない」というクチコミをよく見かけますが、そのせいか内湯・野天とも常時加水状態。この日は淡い緑色に濁っていて、透明度20cmくらい。硫黄の匂いが心地よいですが、浴感は案外あっさりしています。 内湯は3.5×1.5mくらい、カランが7つ。内湯から続く野天風呂は、中央に岩を配して20人は入れる大きさ。屋根掛けもないので開放感は最高です。明け方、粉雪舞う中で入った野天は気持ちよかったな。 七味の他の宿(渓山亭・紅葉館)が一人泊できるかどうかわかりませんが、値段は間違いなく山王荘が安いので、七味のお湯を楽しむならここで十分かもw336:名無しさん@いい湯だな:2010/01/03(日) 15:32:08 ID:0O+l6+F+
●霊泉寺温泉・中屋旅館 (信州のひなび系温泉・その3) 年越しは里山の温泉、霊泉寺温泉でした。狭い道の両側に6軒の宿と1軒の共同浴場。 スレのことなど考えw、どこに泊まろうか悩んだのですが、結局中屋旅館を選びました。 以前レポがあった清水屋はお隣さん。2泊、1泊2食で12,600円+暖房料(700円)+入湯税(150円)。 ◆交通 上田駅から鹿教湯温泉行きバスで宮沢下車(1,050円)。そこから送迎あり。歩いても20分程度です。 ◆部屋 外観から勝手にひなびた部屋を予想していたら、通された別棟は設備こそやや旧式ですが、控えの間+八畳+広縁の広々とした部屋でした。トイレ(和式)・洗面所付き。 だけど鍵なし、金庫なし、冷蔵庫なし。ここもコタツでぬくぬく。窓も大きくとってあり、窓の下には霊泉寺川。対岸の雪化粧した清風楼(中屋の別館)の佇まいが美しいです。 ◆食事 2食とも部屋食。派手さはなく山のもの・川魚が中心なので、好みが分かれるかもしれません。 7皿程度。量は少なめで、大食漢には物足りないかな。酒の肴にちびちびとやるにはよろしいかと。若女将が一品一品素材を説明してくれましたが、思い出したメニューだけつれづれに書いてみます。1日目夕食 鯉の洗い・鯉のうま煮・鮭の煮びたしの酒粕ソースかけ・野菜の煮しめ
2日目朝食 お雑煮・かまぼこ・自家製黒豆・自家製栗きんとん
2日目夕食 虹鱒の素麺揚げ・鯉こく・鯉の刺身・アミタケと菊の花の酢の物・ナスの香草挟み揚げ
3日目朝食 自家製ニシン昆布巻き・ナズナのおひたし・じゃこの佃煮